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YO! ワッツア!

 

ひさしぶりだな、元気にしてたかお前ら、

なんと4ヶ月弱ぶりにおれ斉藤啓aka BDAPがバッカゲィン!

 

 

Back Again / Dillated Peoples

 

 

 

なんとこのブログ最後に書いたの3月15日の春の日。

核ミサイル危機、北朝鮮情勢の歴史的転換、モリカケ問題、悪質タックル問題など

その後も世界は激動混迷の時間(とき)を重ねていきました、

まさにNEW WORLD ORDER(新世界秩序)

その間おれも負けじと、

 

 

 

3月は花見で子供をイジメて泣かしてみたり、

 

 

 

 

4月はランが高じてついにトレランはじめてみたり

 

 

 

 

5月は、アニメ「ヤマノススメ」の強い影響のもと

ソロ登山をはじめてみたり

 

 

 

7月はカメラマンアッキーや集英社タジマックス(2人とも元陸上部)とたちと

ラン大会デビューしてみたりと、

 

4ヶ月あそんでばっかりいました!ホエホエ!

 

 

 

 

 

....って、

今年は前半からぶっ通しでかなり忙しく仕事仕事の毎日なので、ま、息抜きってことで。

 

つーわけで、

今日から新作ブックデザイン6冊連続アップってことでそちらもご覧ください。

最近当ブログへのアクセス数ひじょうに高くってさ、

ちょっと心入れ替えてブログもマメに更新する(つもり)なのでみなさん引き続き愛読よろしくー。

さ、明日から湯河原出張だ!

 

 

 

 

 

ワッツア!

 

前回の告知通り、

2/28に松見坂テルチにて開催した金杉肇さんファースト写真集

SNAPOF THE PARTYのリリースパーティはけっこう人も入ってて

なかなか調子よかったです!

みなさま、ご来場&お買い上げいただきありがとーございました。

 

右 集英社たじまっくす。(撮影ハジメさん)

 

 

ただ飲むだけ、ってより

仕事にかこつけたイベントとかパーティってやっぱ楽しいね。

 

 

 

 

もーすぐ新年度!ということなのか、

景気回復の兆し!なのか知りませんが

最近の我が有限会社ブッダプロダクションズはだいぶ本数抱えてまして

みなさんおかげさま & 皿ごとぜ〜んぶいっただきまぁ〜す

って感じ。

 

とりあえずブックデザインでいうと

今月ドロップしたのは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな感じ。

 

 

 

まだまだブックデザインたっぷり抱えてるし

写真集3冊全ページデザインしてるし

なんか雑誌1冊まるまるやるっぽいし

広告やグラフィック仕事もポロポロあるし

たまったブツ撮りもしたいし、

楽しみにしてるニュー・プロジェクトに早く手をつけたいし!

 

 

まさに限界無しの青天井。

目の前の仕事を追いかけてったら1日がすぐ終わってる感じ。

ということで今日も朝まで作業ですな。

 

 

Notorious B.I.G. / Sky's the Limit

Prodはクラーク・ケント。疲れた体に心地いい、かなり好きなトラック。

 

 

ワッツア!

 

ひさびさブログ更新のところいきなりですが告知です

 

 

 

SNAP OF THE  PARTY

HAJIME KANASUGI 55YEARS
1ST POHOTO COMPILATION
DROP PARTY

 

という催しを開催しまーす。

こちら写真家の金杉肇さんの処女写真集

SNAP OF THE  PARTY のドロップ・パーティです。

写真集の全貌は当日まで ヒ・ミ・ツですが

もちろんブックデザイン&表紙のアートワークはおれ斉藤啓 aka BDAP。

 

こちら表紙につかったステンシルの「型」。

 

 

明日2/28日夜19時〜、

松見坂のテルチというギャラリー&バー的なお店にておこないます。

エントランスは¥1500で、

よーし!いまなら写真集も一冊つけちゃうぞ太っ腹だろ!?

 

 

 

当日はハジメさんはじめ

殿下も周辺をウロウロしていると思うんでみなさまお気軽に起こしください。

って今日告知していきなり明日なんだけどね〜。

 

 

 

 

ワッツア!

 

わたくし殿下こと斉藤啓 aka BDAP。

いまではMARNIなどをサラリと着こなし三宿をチャラチャラして反省の色無し、

なわけですが、

10年ほど前に未成年男子やB-BOYを側近としてはべらし、

まるでゲトーと化した目黒の事務所に住んでた時代がありました。

 

 

 

 

▲2008年。地番は目黒1-1-1(だから Ill Street Blues)。フランスでのポスターコンペ授賞式帰りで完全にパリジャン気分

 

 

 

 

▲藍猫ハリーもまだ元気!

 

 

 

 

▲こんなんでデザイン仕事できんのかよってくらいきったねーな

 

 

 

 

▲ベランダはスプレー噴き場と化している

 

 

 

 

こんくらいの時期はちょうど、

それまで懸命にやってきたビッグバジェット広告とはいったん距離を置いて(てか当時は正直飽き飽きしてた)

アート活動てか、スーパーブッダというスカルプチャーのシリーズやら、

ストリートフレイバーな絵やら立体やらを作ってはギャラリーなんかで展示・発表することに力を注いでました。

 

 

▲当時のアシスタントハヤト。

この作品STREET ZEN CUBEをひっさげて2人でアンガールズの番組に出演しましたが、おれが緊張しすぎで今や黒歴史。

 

 

▲@パリ。

 

 

▲@秋葉原デジタルハリウッドでの展示

 

 

▲当時のマネージャー、コバ

 

 

そんなアート制作にプラスして

本業のグラフィック・デザインにもなんとかしておれの好きなストリート・フレイバーを持ち込めないかと

悪戦苦闘してたころ。

 

 

 

 

東京電力 STREET ZEN 

 

 

 

 

 

 

 

FOURNINES渋谷店 グラフィック・ラッピング

 

 

 

Graffiti Mandaraのポスター。

グラフィック・デザインとストリート・フレイバーを無理やりひとつにしようとしてるのがバレバレw。

 

 

このあたりの時期、おれん中で、ストリート・デザイン期、てな定義ですかね。

 

メジャーでアカデミックでちょっとナードな王道グラフィックデザイン界、

とくにその“既得権益=身分制度を討つべき敵と設定し、

マイナーでタフでダーティなストリートグラフィックをもって下克上を挑む、

って構図を心に描いて懸命にアタックし続けたんですが、

成果は僅か、そしてその報奨も僅か

 

恥を忍んで言うと、

この時期がおれのキャリアん中でぶっちゃけもっとも稼げなかった時期であります。

 

それまでビッグクライアントの広告をどさっと手がけてウッハウハ状態をKEEP ON、

あらゆる意味でデザイナーのMAX(億が見えてた)まで稼いでたおれの、これが初の挫折。

 

メジャーの壁は厚く、高かったようで。(今だから笑って言えるんだぜ)

 

 

てなわけでこの時期、ハングリーでアグレッシブではあったけど、

生活も環境もメンタルも、おれ、えらいすさんでたとです

 

▲ちょっと前に離婚もしちゃってたから、荒むのはまーしょうがないよね?

 

 

 

 

でね、

その当時多用してた「ステンシル」っていう画法がありまして

かんたんにいうと、型紙を切り抜いて、その穴の部分にスプレーやペンキで色を吹いて画をつくる、ってスタイル。

さっきのTEPCO STREET ZEN↓もそうだし

 

 

 

こーゆう感じ↓とかね。この手法でいろいろ作品作ってたんです。

 

 

▲QUIET BUDDHA

 

 

 

 

▲BUSYWORK BUDDHA

 

 

 

 

 

はい、

 

ここでやっと本題でーーす。

 

いまフォトグラファー金杉肇さんの写真集のブックデザイン制作中なのですが、

その表紙におもむろに

 

 

 

ヤーーーーーー!!

 

 

 

印刷物にいきなりステンシル開始!!

 

ということで

こちら2月末(予)出版リリースイベント(予)にてドロップします(予)

ええと、なんだか(予)が多すぎますが、いろいろ事情があんだよ!

こちらの詳細はこのブログなりなんなりで告知いたしますので、みなさまどーぞお楽しみに!

 

 

とにかくいまペンキのホルムアルデヒトで死にそうでーーす♥

 

 

 

 

 

 

あのころ、

“日本の、型にハマったグラフィックデザイン”を討つべく、

ストリート・スタイルという武器を手にして蜂起したおれの無謀なゲリラ戦は

ホロ苦い結末に終わってしまったけれども

その痛み、いまのおれがけっして無駄にはしないぜ。

 

ということでブッダプロダクションズ新機軸、近日スタート(予)です!

これも(予)かい!

 

 

 

 

 Once Again / RHYMESTER

 

 

 

ワッツア!

 

 

 

 

こないだのおおみそかでなんとボク49さいになっちゃいましただギャー....!

写真に写った自分をみて、なんだか顔相がどんどん元気になってきていることに恐ろしさすら感じる、

YO! おれが斉藤啓 aka BDAP!

 

 

 

ここ数日、

DMとか細かいもの中心ですが、新作デザインをトップページにいろいろアップしてますのでごらんください。

semohポスターは、以前worksにアップした時はフォトショのデータそのままでしたが

アッキーに実物を撮り直してもらったのをあらためてアップしたんで、

アナログの雰囲気でまた見直してもらえると幸いでーす。

 

 

 

 

 

 

 

 

さて

今年の年賀状を受け取っていただいたみなさまにはご周知のとおり

 

 

 

 

 

2018年、いや、

おれのグラフィックデザインのここ数年の大きなテーマが「BACK TO BASIC」なわけです。

 

ありがたいことにこの2018年しょっぱなのお仕事として

書籍・写真集合わせて10冊ほどいただいておるのですが(長期でじっくり仕事もあれば短期決戦もあり)

書籍(に限らず)のジャンルやトーンによって変幻自在な表現方法を選び、打つセンスやテクニック、

これを持つのは職業家としてごく当然のこととして、

 

それを確立する以前の、アマチュア&ワナビーだったころのおれの表現方法、

それこそおれのBASICってのはいったいどこなんだろと

鼻くそをほじりながら考えていたんです。

 

 

 

そんなタイミングに、

そのひとつがこないだ本棚の奥から発掘されました。

 

 

 

これです。

昔つくったB5判のスクラップブック。

どのくらい昔かというと

 

 

 

1987→1988ですって。

ちようど30年前、おれが18歳→19歳のときです。

作り始めはおれ童貞だったはず。

 

 

懐かしくて開いてみると

 

 

 

 

 

 

 

モロに大竹伸朗さんの影響を受けているとはいえ

なんだか楽しそーなもん作ってんなーおれ

 

 

 

 

 

当時はデザインもアートも頭ん中ごちゃまぜで

目的もなくただつくるのがおもしろいんでつくってた、だけなんだけど

なんか素材選びやレイアウト?いや、

なんか画面から伝わってくる感覚がおれっぽいなーって。いや、おれだからあたり前なんだけどさ。

19のおれもニヤニヤしながらこれをつくってたにちがいないって

49のおれもおもわずニヤニヤしちゃいましたよ。

 

 

 

時を超え、バッタリ出会った30年前のおれはまんまおれだった

 

BACK TO BASICって、

いまの自分の積み重ねを捨てて無理やり過去に還る、ことじゃぜんぜんなくて、

自分の中の変わらないものに敬意をはらいガッチリ信頼して、

行ったことのないその先を攻める。

いわば進化のことばだとおれは思ってます。

禅問答っぽい?

 

 

だってジャンルもスタイルも変わり続けた結果、

おれ全然変わってねーんだもん。

 

 

 Rhymesterr / Still Changing

変化しつづけるおれは「いまもおれのまま」ってな歌です。

 

 

 

ワッツア!

 

 

いよっ!

 

 

 

ブランニュー2018年いぬどしがやってきたぜ!わんわん!

 

標的に食らいついたが最後、相手が根をあげるまでベロンベロンに舐めまわす

忠犬でも室内犬でもねえ、おれはグラフィックデザイン界の狂ったバター犬

YO! おれが斉藤啓 aka BDAP!

 

 

 

 

 

 

さて!

平成30年になったばっかのこのタイミングで、いまから平成31年の話をします。

いやいや、鬼が笑うとかそーゆう次元の話じゃなく、コトは急を要するんですよ!

ってのはね、

いよいよ来年の4月30日にご譲位が執り行われ、平成は31年でその歴史の幕を降ろします。

翌5月1日に新しい天皇のもと、新元号の1年目がはじまるわけです。

明治、大正、昭和、平成。と続いた我らがニッポン国、

次の新たな元号は何なのか?

 

 

それをおれがテレビや新聞や文春よりも誰よりも早くズバリ的中させてやるぜ!

っていうな企画なの。今日は!

 

 

 

 

さあ人間コンピューター(この言い回し自体が古い)と呼ばれるこのおれが

知性と想像力のかぎりを尽くしはじきだした新元号がこれだ!!

 

 

 

 

【啓君】(けいくん)

 

 

 

【啓】....ひらく。閉じたものをあける。未知のものを明らかにする。教えみちびく。みちびく。

啓を使った語例  「啓示・啓発・啓蒙(けいもう)・啓開・行啓」

 

 

【君....主君。帝(みかど)。万人の上に立って天下に号令する人。天子・帝王・諸侯。また人の上に立つべき徳のある人。

君を使った語例  「君主・君侯・君国・君臨・君恩・君子・主君・名君・神君・幼君・先君・忠君」

 

 

 

 

えへん、つまり

国民に、世界にひらかれ、全世界をおしえみちびく名君主が御座す(おわす)

というじつによい元号なわけです!!

マジでこれで決まりだな...

 

 

 

とはいえ前例主義のこのニッポン国、

新元号といっても過去の元号に使われた漢字を吟味して決めるんだろな、と

皇紀2678年間(元号は大化の改新の大化からはじまる、って知ってた?)をざっと調べてみました。

残念ながら、啓】という漢字を用いた元号は存在しないようですが、

でも読みの【けい】ならば慶安慶長慶運があるし、

 

まー、ひらかれた皇室ってことで新しい漢字啓】を使ってもなんら不思議じゃないし

そもそも誰もこまらないじゃないですか?(一気に論理飛躍)

 

 

 

 

 

北朝鮮ミサイルもデフレもなんのその

これで日本は安泰だね♥

 

 

 

 

 

 

 

 

あ、そうだ。

ちなみに、

ほんっとに、本当に偶然なんだけど

おれは子供時代から

 

 

【啓君】ってよばれてんだよねー♪

 

 

いやあすごい偶然だなあ(棒読み)

来年、新元号が【啓君】に晴れて決定し、

しかもそれをピタリ的中させたおれ自身が啓君...

 

これはもしかしたらおれが...

民間人初の天皇になる運命の布石だとでもいうのか!?

 

 

 

 

 

うわっ!

 

「道鏡か!」 無学なお前はここ→ 宇佐八幡宮神託事件

 

って陛下や皇族を敬愛する人たちの怒りの大声が聞こえた!

いやすんませんすんません。

やんごとなきイノセンスなお方を冗談にしちゃやっぱダメか。

でもね、こんな愛し方ですが、おれは今上天皇陛下ならびに、

日本の天皇のありかたを敬愛申し上げておる者のひとりなんですよー。

....でもおれあだ名も殿下だし...ムリかな?....

 

 

 

 

 

 

ともあれ

啓君1年はご譲位からの新元号、啓君2年は東京オリンピックと

一生に一度見れるか見れないかのビッグイベントが怒涛のごとく連続してやってきますね〜。

みなさんそれについて良し悪しさまざまな意見をお持ちだとは思うんだけど、

おれは、いまたしかに現在進行形の「歴史」の中で生きているんだなーって実感してて、

やがて来る未来を前向きにとらえてます。

こうなりゃとことん楽しく盛大に、おなじアホなら踊らにゃソンソン♪とアップを始めたところ。

 

 

まずは、

はじまったばかりのこの2018年。

ステキなみなみなさんと、より楽しく、より一生懸命に

汗かきながらおもいっきり働いたり遊んだりしたいもんですね!!

 

ここであらためまして

 

 

 

新年あけましておめでとうございます。

旧年中はたいへんお世話になりました、

今年もよりいっそうブッダプロダクションズをごひいきによろしくお願いいたします。

みなさまにとって2018年が幸せな年でありますように!

 

 

 

 

 

 

Creepy Nuts(R-指定&DJ松永) / 未来予想図

 

R指定もダンジョンの晋平太戦で言ってたとおり、「これポジティブな歌なんだけど!怒」です。

 

 

 

ワッツア!

 

やー

2017年も今日で終わりの大晦日。

一年でもっとも気ぜわしい本日、みなさん忘れちゃいないか?

 

焼肉屋で〆に追加カルビ&卵かけゴハンを食べるわんぱくな男、

本日49さいになった大きなおともだち、YO! おれが斉藤啓 aka BDAP!

 

 

 

 

 

 

 

 

ということで

みなさま2017年もたいへんお世話になり、

たいへんお世話しました

今年の作品アップは前回のsemohでおしまい。

そのsemoh、ひさびさにガッツリとつくりあげた自信作ですんで

よかったらみなさんの感想も聞かせてくださいね。

 

 

なんと

我が有限会社ブッダプロダクションズも2018年で創業早や19年目。

20年目の節目にむかって

来年は、今までよりみなさまの目の保養or目の毒になるような

ブっ飛んだ作品をものにするためギア・チェンジしてくぜ!

 

2018年もブッダプロダクションズをよくチェックしとけ!

 

と、

サクッと切り上げる。だって年賀状の宛名貼りまだ途中なんだもの...!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 〝火の色は愉しかった〟

 『華氏451度』レイ・ブラッドベリ著  より

 

 

 

ワッツア!

前回に引き続きMaking of semoh 第2弾。撮影編、です!

 

※これらの写真はスタッフのみんなが写メで撮ってくれたものをまとめたもの。

なので誰がどれを撮ったのかぜんぜんわからない〜のでスタッフのみなさんごめんして。

 

 

 

晩秋の茨城県某所。本日は晴天なり。

 

 

 

 

 

一足速く到着していた美術スタッフとタテコミ開始。

 

 

 

 

 

本日の主役、フォトグラファー宮原夢画さん見参!

 

 

 

 

 

ドローンでロケ全景を眺めながらしばし空中散歩。

 

 

 

 

 

ほどなくファッション・スタッフも到着。

右はスタイリストのユイちゃんこと吉村結子さん。

 

 

 

 

 

 

 

ヘア 生井澤勉くん

 

 

 

 

 

ライティングが決まってきた時点で、陽も落ちてきました。

 

 

 

 

 

さあ本番はじめましょう。着火!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

火は思ったより速く激しく燃えます。

もちろん消火器・消火バケツ、ホース等、消火準備は万端、

しかしやはり火を使う、非常に危険をともなう撮影だったのでおれはかなり緊張していました。

結果的にはみなさん何事もなく無事に家に帰れたので、そのことが本当に本当に、あ〜〜良かった。です。

 

 

 

 

 

 

 

大きなタテコミから、細かい本の処理、火の管理まですべてこなす

スタイリスト(物)岡村雅人さん。20年来のおつきあいですが、

現場でのムダの無い動き、「作品」への献身的奉仕にはいつも驚かされます。

 

 

 

 

 

前回紹介したタイポグラフィ・カバーも

 

 

 

 

ふぁいやー!!

 

 

 

 

 

真ん中の女性はメイク・アップのペコちゃんこと前川ゆきさん。

 

 

 

 

夢画さんのライティングは、

広告畑で育ったおれにはちょっと考えつかないレベルのもの。

 

 

 

ひとことで言うと、超ケレン味あって、かっこいい!!

 

 

 

 

 

 

そして、最後に控えるは主役のモデルたち。

 

 

 

 

 

 

ミロくんとサシャさん。

炎の熱気&もうもうと渦巻く煙の過酷な条件の中、

テンション切らさずにしっかりやり切っていただきました。

 

 

 

 

そして

夢画さんアシスタントの諸君、青レンのみなさん、ドライバーのみなさん、

ロケ現場管理の方々、(あとなぜか現場にいた盟友鈴木さん)にも大きな感謝を。

表舞台のスタッフリストに決して載ることのない彼らが、いつも撮影を支えてくれてます。

 

 

 

 

て感じで撮影は無事終了

火の速さも手伝って、本番は実質3時間かかってないハイスピード。

スタッフ&モデルのみなさんを無事お帰ししたあと、岡村さん&美術スタッフ&おれの居残り組

黙々と消火作業を行いましたとさ(完全に消火完了するまでさらに1時間。腹が減って腹が減って....).....。

 

 

 

 

 

 

.....あ!

忘れてた!!

 

 

この仕事、企画制作:BuddhaProductions + B.I.G.S.

ということで本企画の要、そして殿下の相棒、

プロデュース&キャスティングを一手に引き受けてくれた

アコちゃんことB.I.G.S.代表の小神明子さん(真ん中で一番飛び出してる人)

彼女の尽力と人脈がなければこの企画は成立しなかったでしょう、

 

いや〜まじでおつかれっした♪(←偉そうに軽く言う)

 

 

 

 

 

おしまい

 

 

 

 

 

semoh

2017-18 Autumn /Winter

グラフィック制作スタッフ

 

 

Art Directio+Design:斉藤啓

Photographer:宮原夢画

Stylist(人物):吉村結子

Hair:生井澤勉

Make up:前川ゆき

Stylist(物):岡村雅人

Producer:小神明子

企画+制作:Buddha Productions + B.I.G.S.

 

Client:semoh

 

 

 

 

ワッツア!

 

 

 

〝火の色は愉しかった〟

 『華氏451度』レイ・ブラッドベリ著  より

 

 

を冒頭に引用した

 

 

『炎の少女チャーリー』スティーブン・キング著 深町真理子:訳

 

 

を冒頭に引用してみました。

 

 

 

 

 

 

さあ、

時代はみえる化(プッ)だそうなんで

先日12/20にドロップした semoh ポスター&ビジュアル制作裏舞台を

できるとこまで可視化してゆくぜ!

 

 

 

 

 

こちら↑撮影前のかなり早い段階から完成していたラフスケッチ。

ビジュアル・アイデアがある程度ツまってきた段階で色鉛筆でラフを描くのが殿下スタイル。

描いた絵が逆に、全体の写真のトーン、ライティング、衣装の感じや色調、

フィニッシュのデザインの指針を教えてくれます。

先行してすでにスタイリストのユイちゃん(吉村結子氏)によって、

衣装セットは数パターン程度に決め込まれてますが、

ロケ地もモデルもまだなにも決まってない状態。

 

てか

この時点では仕上がりのイメージはタテ型で、

 

 

 

ヨコ型↑は抑えカットとして考えていた感じ。

 

 

 

 

原寸に引き伸ばし、イメージというかをフィジカルで確認します。

ただし写真撮影はナマ物。

この時点であんまし描いた絵に囚われないように、

メンタル的には中途半端でテキトーなスタンス(この感じ、なんと表現していいのかわからない)を保ちます。

けっきょく本番撮影中にいきなりヨコ型に変更しちゃいましたからね。

 

 

 

 

 

そんなこんなで(適当につなぐ)

最終的なアウトプットのイメージが見えてきたら、

し♡た♡ご♡し♡ら♡え

 

 

この撮影で重要な役割を示す名脇役、は200冊ほど用意、

匿名性というか象徴制を高めるため、カバーをすべて白無地にセット。

 

 

 

 

 

 

Visual Bではブランド名の semoh の各文字をカバーに印刷するため

カバーのタイポグラフィ・デザインを制作中。

 

 

 

 

 

ゼロックスで拡大・縮小・反転などをグリグリ繰り返し、

文字を歪ませたりボケさせたり粒子を荒くしてゆく。

これは、本の持つオールド・メディア性とアナログ感を際立たせるため。

使う本の大きさ、厚みなどもここで決めてゆく。

 

 

 

 

 

 

Mac内、印刷物などから最適なタイポグラフィを、とにかく探す。

書体、無限なり...。

 

 

 

 

 

幾多の選抜を勝ち抜いた、これ↑が最終形。

これを数種類の用紙に印刷し、仕上がったもので本をくるみます。

m、oは本を見開きにした本文のていでセットされるので、ちゃんと本文用の用紙で印刷。

ここらへんの作業は本番を想定(装丁)して、

スタイリスト(物)岡村さんとジックリ手順を踏んで進めてゆくわけですが

 

 

 

 

あっけなく燃え尽きちゃうんかーーい

 

 

 

つづく

 

 

 

ワッツア!

 

ウェルメイドな服作りと、真摯かつ哲学的なアプローチが魅力の

TOKYO発、話題のアパレルブランド semoh

本webのトップ画像やWorksにも既にUPしましたんでみなさんお気づきだと思いますが

semohのB全ポスターを今年のラストギリギリでドロッピン!

 

 

制作したのは3ビジュアル。

 

 

▲ Visual A

 

 

 

 

▲ Visual B

 

 

 

 

 

▲ Visual C

 

 

 

 

 

 

うちAとBがこんな感じで↑連貼りポスターになります。

 

どーですか。おれの渾身の作。

まずはじっくりその目で味わって、

自由気ままに感じたり考えたりしていただけると幸い。

今まさにここで、

みなさんはどういう気持ちでこのビジュアルを見つめているのでしょうか...。

物議を醸すであろうビジュアル・モチーフについてはおれ、今はまだ何も語らんよ

 

 

 

 

 

 

さてさて、

ここにアップしてる画像は、じつは実際のポスターを撮影したものではなく

入稿デジタルデータのナマそのまま(photoshopのデータそのまま)

またブツ撮りをお願いしてるアッキーがカンボジアに高飛びしたのでネ。

 

 

そこでちょっと補足しておくと、実物のポスターはね、

印刷にひと工程、隠し味「殿下スペシャル」を加え、

&ちょっと不思議な存在感をもった新型の用紙をセレクトしたことで

視覚的なインパクトはもちろんのこと、

見えざる感覚というかフィジカルに訴える迫力を強化するために全行程を作業したつもり。

 

とはいえこの細かい印刷上のテクニックは、透明人間が黒子をしているよーなもんなので

残念ながらPCモニターや写メにはどうやっても映らないのですねー。

 

でもこの作業を経て完成したものこそが純グラフィックデザイン的快感、を醸し出せるとでも言おうか、

分不相応な例えで恐縮だけど例えば

〜ゴッホの絵の過激なマチエールはいくら図録や写真を見ても伝わらない〜

ように、実物と対面して初めて伝わる作品の持つエモーション。

その感覚こそが、人の心を感動させたりうるのです。

これはアートに限定された話じゃなくて、ポスターもかくあるべきだ、とおれは信じていルンです。

 

なんらかの機会があれば

みなさんに実物のポスターを間近で見ていただきたいナーと思ってます。

 

 

 

 

 

 

 

さ、グラフィックデザイナーのこだわりはひとまずこのへんにしといて

次回からは本ポスター制作過程の裏話、

Backstage編をお送りします!

 

 

 

ワッツア!

 

 

めっきり寒くなって街はじわじわ年末ムード。

12月31日の歳末生まれHIPHOP育ち、YO! おれが斉藤啓 aka BDAP!

 

 

 

 

 

ここ2か月くらいけっこー忙しくってさ

あっきーやアコちゃんに当たり散らしては存分にストレス解消しているわたくし殿下💓

今年のおれの仕事のハイライトになるであろうデカブツもよーやく印刷所にブチ込み、

ちょっとひと段落って感じです。

 

あ〜いきゃ〜んふら〜い♪

 

 

 

 

 

おなじみアッキーことフォトグラファー古谷昭洋

さいきん、撮る写真のクオリティを格段に上げる概念

「ついに発見しました!」  ,,,ってホントかね?

 

 

 

 

アコちゃんこと小神明子。アーテイストマネジメントB.I.G.S.代表。

何かと頼りになるイケてる女。

去年からはじめたファッション・プロジェクトのプロデューサーやってもらってます。

 

 

 

 

 

 

 

さあてと

やっとちょっとゆっくりできたし、

めずらしく本日はとくに主張したいこともないので

写メでもならべながらさいきんの殿下の動向をお前らにおしえてあげます。

 

 

 

 

●コスメデコルテ

 

 

 

コーセーのラグジュアリーコスメブランド「コスメデコルテ」webはここ

来年2月からプロダクトのデザインもイメージも一新されます!

その告知&体験イベントとして、

雑誌編集者などのメディア系の方々を対象にしたラッピング・バスのイベントを渋谷CASTにて開催。

このバスをラップしてるイメージ写真は、なんと御大 マリオ・テスティーノ!!

 

 

 

今時景気いーな、コスメデコルテ。

 

おれもちょっとだけお手伝い(インビテーションカードのデザイン&告知メールのイラスト)したYO。

(ブツはいまあっきーが撮影中なので近日公開)

キレイな女子のみなさん、新しく生まれ変わるコスメデコルテをよくチェックしとけ!

 

 

 

 

 

 

●ドレスキャンプ2018S/S展示会

に、いってきました(11月中旬だけどね)。

 

 

刺繍づかいが可愛いMA1。

 

 

 

 

 

 

 

今季のラインナップはレディスがメインだけどユニセックスもあるで。

 

 

 

 

デザイナー岩谷さんが創る洋服は、いかにも才気走った

レペゼンTOKYO的ハイパーにカッ飛んだかっこよさ!!

 

 

 

 

今季からは「INDEPENDENT」という名を冠した

CITIZENとのコラボ腕時計シリーズも展開開始!

こちらも要チェックでやんす。→ INDEPENDENT

 

ついでに

デザイナーの王子こと岩谷さんと、殿下ことおれが

タッグを組んだコラボもスタート...ってのはまだナイショだぜ。

 

 

 

 

 

●なんとなく忘年会シーズンですね

 

 

ハジメさんと快飲。

彼とはほぼHな話しかしたことないんです。

おもしろくて優しくてかわいいおっさんなのでテキトーにイチャついとこ、と思ってたんですが、

実は...なんかすげーレジェンドらしい金杉肇

12/5からハジメさんの写真展があるので(場所は...シークレットなのかな?でも松見坂歩けばすぐわかります)

写真好きはもちろんビラビラとかシコシコとかの話をしたい物好きな人も、

これまたよくチェッケラゥ。

 

 

 

 

 

 

 

 Check it Out / Pete Rock & C.L.Smooth

この疾走感が師走に聞くと気が焦る。

ちなみに

 

 

Bumpin' on Young Street / Young Holt Unlimited

グルーヴィー!なこの曲がサンプルネタなんだけど、使ったのはどーこだ(一瞬)

 

 

 

 

て感じで、本日はこれでおしまい。

今年も残りあとわずか。

みんな風邪などひかないでオラといっしょに2017を乗り切ろうな!(突然悟空風。DORAGON BALLみたことないけど。)

 

 

 

 

 

 

ワッツア!

 

 

前回はおれのグラフィックデザイナーとしてのスタート地点である

「広告」への愛を高らかに謳い上げ、ちょっと正統派グラフィックデザイナーぶってみましたが、

今後ブックデザインから離れる、

ってわけじゃ全然なくってよ♥ウフン

広告でもブックでもパッケージでもエディトリアルでも映像でもアートでも、

おもしろいと思ったことなんでもやってきたし、これからも止まることなくやっていきたいです!

 

 

 

そんな欲しがり48歳

いままで幅広くカテゴリーをクロスオーバーして血肉へと昇華したこの戦闘力と経験値。

おれとおれのWACOMのペンタブはスティル・マグネティック。

ストリートグラフィティから政府公報まで。YO! おれが斉藤啓 aka BDAP!

 

 

 

 

Rakim / Guess Who's Back

大好きなこのBEATはBob Jamesの大ネタ使い。ダンジョンで使われて人気再燃ってホント?。

ちなみにおれはRakimと同い年。

 

 

 

ま、ひとことでいえば私は無節操で銭ゲバですってことでOK?

 

というわけで本日は振り子を少しもどして新作ブックデザインのご紹介〜

といきたかったんですが....

んもう!

撮影担当のアッキーことフォトグラファー古谷昭洋クンがミラノのFUGDE撮影からなかなか帰ってきません...!(お約束パターン)

そのため軽〜く雰囲気のみでお送りします。

WEBアップは近日、ということでよろしくどーぞ。

 

 

 

 

↑企業コンサルの山久瀬洋二先生の新著。

 

 

 

 

 

↑IBCパブリッシングのシリーズものも好評につき5冊目。

 

 

 

 

 

 

↑構成にかなり手こずった写真集もやっと完成。デザイナーの青海ちゃんにもお手伝いいただき

手をしっかり入れた甲斐あって見応え読みごたえ十分でございます。

 

 

 

 

 

 

 

↑こちらParisで活動するナゾのファッション写真家JIDARKさんの素敵な写真を借用した書籍カバー。

JIDARKさんの正体とは.....いったい誰なのか!?

 

 

 

 

 

 

↑集英社文庫の「くろご」

時代小説界の新進気鋭、中谷航太郎先生の書き下ろし新刊です。

本書でおれはじめて時代小説のカバー担当しました。

 

 

この浮世絵とも版画ともステンドグラス調ともつかないストリート・ステンシル?なカバーイラスト。

むろんおれが描いてるんですが、

 

 

 

えんぴつ手描きと(左と上の小さいのは色鉛筆ラフスケッチ)

 

 

 

 

デジタルの

 

 

 

 

いいとこどりの

 

 

 

 

ハイブリッド方式

 

 

 

 

なんです。

 

 

 

 

 

着色もちゃんと版木を使って

 

 

 

 

日本画の顔料で和紙にばれん(←この語感なつかしい)でゴシゴシ色つけしたものを使ってるんですが

この手間、わっかるかなァーー。

わっかんねーだろーなァーー。

 

でも集英社編集TAJIMAX氏によれば

「中谷先生はいたく大満足のご様子」とのことなのでOK〜

 

 

 

かんじんの小説の内容をちょっと書くとですね、

江戸の町を舞台に暗躍するくろご(黒子のこと)と呼ばれるナゾの秘密結社?が

鉄砲をバンバンぶっぱなし要人を無残に殺しまくるという、非常にゆかいな小説となっています。

読後の第一印象は、これはお江戸の24(ジャックバウアーのやつね)だ!という感じ。

世界観は「必殺!」シリーズに近いかな。

 

 

 

必殺商売人OP

ナレーションは桜田淳子!

必殺シリーズのOPは007のメインタイトシークエンスにも似てどれもダークでグラフィカルでかっこいいですね。

シリーズ中、ダントツで完成度高いのは「新・必殺仕置人」ですが、おれはこの「商売人」もけっこう好き。

 

 

ともかく本書、おもしろくてスイスイ読めちゃうので、アタシィ〜時代小説が苦手〜

などとのたまう無智無学のお前らもぜひお買い求めください!

 

 

このほかにもTOEIC、英検など語学系のシリーズものもただいまどんどこ仕上げ中。

近日ぞくぞく発刊いたしますんでお楽しみにー。ということで

本日はここまで!

はやくアッキー帰ってこないかな...。

 

 

 

ワッツア!

 

 

前回までのあらすじ:

美大を中退し、バブル全盛の東京でカネもないのに

蝶よ花よと遊び呆けていたプータロー啓ちゃんだが

22歳にしてようやく某デザインプロダクションに入社。

いっぱしの広告デザイナーとしてキャリアを本格的にスタートするも...

 

というわけでなかなか本題には入れず

オヤジ自分語りに終始しているこのThe 広告ももはや3回目。

まだまだ続くぜ!

 

 

+

 

 

さて

このデザインプロダクションに入社してはじめて

いわゆるちゃんとした広告というモノを作ることになったんですが

プータロー時代&以前働いてた倒産3流プロダクション(前回ブログ参照)

どう環境が変わったか?といえば

 

扱うクライアントの知名度、仕事のクオリティのレベルは数段上がり、

なにより制作物の出稿量が半端なくデカくなった、って感じ。

 

入社当初はすっげーなァーと上司&先輩のまわりをキョロキョロウロウロしてたんですけど

でもじっさい本格的に仕事を振られ始めると

じつはおれ的に デザインのやり方・仕事の進め方 は基本変わんなかった。

プータロー時代に我流で試行錯誤して組み上げたスタイルが

意外にもキチンと基本に忠実なものであった、という遠回り。いや近道?どっち?

 

 

要はさ、おもしろいこと考えて、

しゃべくりまくって周囲を納得させて、

おもしろいデザインとして世の中にドロップし

それを見た人をあっと驚かせる

と、

あらためて書いてみるとこれだけのことなんですよね。

 

 

 

前々回でも触れたけど

もともとおれは広告デザイナーになって広告やCMをバンバンつくりたかったわけではなく、

もっと漠然としたアーティスト志向というか、

横尾忠則や大竹伸朗やサイトウマコトや

デビット・サーレやロバート・ロンゴやキュビズム期のピカソみたいなことやりたいナー♪

ブレードランナーとかビデオドロームみたいなことやりたいナー♪

みたいな超ざっくりとしたボンクラ発想だったんです。

(ちなみに高校の文化祭ではアルタード・ステーツのビジュアルでポスター作った。)

 

 

アルタード・ステーツ  未知への挑戦

1981年の映画。監督は鬼才ケン・ラッセル、主演はウィリアム・ハート!

映像は当時最新のVFXでの変態シーン。

AKIRA的つーか(AKIRAの連載は1982年)サイバーパンクのハシリって感じですねー。

 

 

 

その流れで、高校時代、

なりゆきで美術研究所デザイン科受験コースに入ったので

自分の選択をちょいと正当化、というかアーティスト的な理屈づけをせねばいかんかな、と

 

「ウォーホールのレディメイド的な発想でいえば

これからのアートはキャンバスに絵具、ではなく印刷物=ポスターとして

大量生産されるのがNYっぽくて(漠然)かっこええんじゃい!」

 

という結論に達したわけ。我ながら青いな。

ポスターやビジュアル全般についてそんなアート寄りの価値観をてらいもなく持っていたので

電通や博報堂などの広告代理店に多く人材を輩出する武蔵美のシカデ(視覚伝達デザイン科)

現実的、というか現状肯定的なデザイン理論やカリキュラム、なによりその商業主義的アティテュードには

反発しかなかった(教授にも生徒にも本気で全員にムカついてた)というのが

ドロップアウトした18歳のおれのホントの正直な気持ち。

今思えば商業デザインなんだからしょうがないじゃんW。マジでおれがガキだっただけの話

 

 

 

ともあれ、

現実にはアートの世界ではなく、広告デザイナーとして歩を進めたわけなので

ここは自分の好きなアート的要素を広告にもグイグイ取り込んでいき大衆をあっと言わせないとならぬ!

と若いおれは肩に力入れまくってたわけです。

 

とはいえこのデザインプロダクションのクライアントは超メジャーであるがゆえ、

ビジュアルは大衆的ってか老若男女に受け入れられる感じが主流で、(タレントニコパチ(ニコッとしてパチッと撮る)ってのも多かった

それにいきなり飛び道具的にアート要素を入れ込む余地がなさそう...。

 

さてここをどう突破するか、なんて考えてたある日、

エロ本にしか興味がなさそうな上司のSさんが

デスクに足を上げてボロボロに擦り切れた古い本を読んでいたので

なんですかそれ?、

と貸してもらった本がこれなんです↓

 

 

 

ブレーン別冊 繁栄を確約する広告代理店DDB(1966年10/1出版)

編著 西尾忠久

 

 

 

 

 

 

そう、現代広告の基本にして到達点、と賞賛の声いまだ止まない

1959年にスタートしたフォルクスワーゲンの米国での広告キャンペーン。

それを手がけたNYの広告代理店DDBの作品や制作理論、当事者のインタビューなどを

自身も日本デザインセンターのコピーライターである西尾忠久さんが

キメ細かく丁寧にまとめあげた至極の一冊。

なのであります。

 

 

 

 

VWのほか、米SONY、オーバック(百貨店)、エイビス(レンタカー)、ラインゴールドビール、民主党など

クライアントは多岐他業種に渡り、そのどれもがシンプルで力強いビジュアル!

なのはもちろんなのですが、なによりもかによりも、

アイデア、の強度がハンパないんです。

 

 

なるほど!と膝をポンと打つアイデア、

ハッと息を飲み身震いするアイデア、

思わずニヤっとするアイデア。

 

 

VWのキャンペーンからほんの一例をあげると

 

 

「小さいことが理想」

 

1960年初頭のアメリカ車といえば、シボレーインパラに代表されるような

フルサイズでスペーシーでデコラティブなデザインが基本。(おれは大好きなんですが)

これはその米国市場に小さなドイツ車として新規参入してゆかんとするVWビートルの広告。

これ以上何を言う?的なコピーのスパッとした切れ味と

ビジュアル(ビートルの大きさ、ね)のマッチングがなるほど!と楽しい。

 

 

 

 

 

「とくにお見せするものはありません

62年型フォルクスワーゲンもいままでと同じ」

 

 

こちらはもっとイッちゃってて、なんと掟破りのノン・ビジュアル

 

掟破り、とはいえ目立ったモデルチェンジをしないVWビートルの商品特性を

ある意味バッチリ伝える、実は王道中の王道広告。

これこれ!この切れ味がDDBスタイルなんですよ。

 

 

 

 

そのほかの個々の広告の詳細や評価はここでは触れませんが(ググれカス)

「ネガティブ・アプローチ」と呼ばれるその鋭い切り口や

発想のジャンプ力、

さらにそれを支えるビジュアルとコピーライティングの徹底した磨き込みが

もう一度書きますが基本中の基本、にして到達点なのは疑いもないのであります。

 

 

 

ここでおれ自身の話にもどりますが

入社して1年くらい経ち(1992、3年くらいかな)仕事にも慣れて、

ぽちぽちそれなりにいい仕事もできるようになってきて、早くも

 

「おれこの会社で一番デザインうまいし発想力ダントツだし♪」

 

とまたもや自惚れ始めていたおれに

 

か、かっこいい...これが1960年代の広告なのか?

広告って本気でやればここまで突き詰められるものなんだ!

 

という衝撃と感動とポジティブなジェラシーをガッツーーーンと与えてくれました。

 

 

 

本書の第2部の、ウィリアム・バーンバック氏のインタビューのタイトルは期せずして

「広告はアートである」。なるほど。

 

そう、

広告にもアート的なる要素を、単なる流行のお飾りとしてデコレーションすることはできる。

でもそれは一時的に人の目を騙すことはできても本当のアートにはならない。

広告をアートにする方法は、広告づくりのあたりまえの正道を征く

その行き着く果ての果てにあるんじゃないか?

もしかしたらパン屋さんだって野球選手だってどんな仕事も極めた先はアートになるのかも。

少なくともこのDDBスタイルは最上のアートと肩を並べられるレベルのモノだ、と。

 

 

広告デザインの実戦の現場に身を置いて、

周りの空気や現実の業務や大人の事情にかまけて見えなかった大事な根本が

これを読んだあと、ぼんやり見えた気がして、それ以降おれのデザインも変化してゆくのです。

おれがアートディレクターとして、はじめてNewYork ADC 3rd placeふくめ

国内外6つのコンペで同時入賞するのはそのちょっと先のお話。

 

 

 

で、この本なんだけど、

けっきょく借りっぱなしで自分のバイブルみたいに大事にしてたんだけど

後年おれ自身、プロパー広告最前線からちょっと線を引いてった(その話はまた別の機会に)と同時に

いつのまにかどっか消えちゃってね ケロッ

上司Sさん、もう時効なんであきらめてください

 

 

こないだ古本屋でぐうぜんみつけて、

そそくさと購入するも、なんと1万5千円くらいした!

 

なんだか人も本も、縁、ってものがあるようで、

おれ自身ブックデザインばかりですっかり遠ざかってた広告の世界に

さいきんまた一歩戻り始めたまさにタイミング、でのこの本との2度目の出会い。

人生ってのはつくづく不思議なモンですね。

 

 

 

先般、炎の広告撮影無事終了!ひさびさに力の入った大型広告ポスターになります。

詳細と仕上がりをお楽しみに!

 

 

 

 

 

広告。

低俗で軽薄でけばけばしいペンキを身にまといながら、その奥は深遠で純粋な求道的世界。

ずっと片思いだったお前と、いまのおれならまたふたたび楽しめそうだぜ!

 

 

 

 

 

〜The 広告〜 やっとおしまい

 

 

 

 

前々回登場した、おれを美大受験に導いたI君は

卒業後も助手として武蔵美に勤務し、いつのまにか油画からメディアアートにスイッチ。

いまは金沢美大で教鞭を取っております。

 

 

 

ワッツア!

 

 

前回までのあらすじ:

 

札幌在住の小さくてかわいい少年 啓ちゃん

おえかきががっこうでいちばんじょうずな子。

神童かつ 破格の自慢しい と、ご近所でもっぱら評判。

すくすく育った啓ちゃんはいろいろあって

武蔵野美術大学視覚伝達デザイン科にめでたく現役合格。

....したまではよかったが...。

 

 

 

 

ということで前回に引き続きThe 広告後編。

いやー、とにかくクソ忙しくって忙しくって。

なんと前編から1ヶ月以上も間が空きましたがやっと本題です!

 

 

が、その前に...

ついでに前編の後日談をすると、

すごい倍率(25倍。現役合格はさらにその1割)の中せっかく入学した武蔵美でしたが、

けっきょく最初の1ヶ月くらいしか学校に通わず、あっさり中退することに。

中退の理由はとにかくいっぱいありすぎてナニがアレなんですけど

あえてひとことにまとめるなら、

 

「旧態依然の美大アカデミズムにおれのセンスは少し早過ぎたかナ....」

(あれ?前編でも書いたような....)

 

というわけで、

選ばれしアート・エリートからあっさり労働者階級に没落してしまいました。エヘへ。

 

 

聞け万国の労働者(メーデー歌)

すっげえ歌詞...、汝の部署を放棄せよ、って...

 

 

 

それからは、

おすし屋さん(おかげでおれ鮨握れるんです)やトラック運転手やりながら、

バイト先の先輩や不良の友達と夜な夜な渋谷・新宿・六本木で遊んでオトナ気分。

HIPHOP、女のコ、クラブにレコード屋、イカしたクルマ、洒落た食べ物屋、レアスニーカーにビンテージ古着。

まさにレイト80's真っ只中のトーキョー・シティ。

こちとらカネもないのにとにかく夢中になるものがいっぱいありすぎて、

国分寺のそのまた奥の奥の大学に通ってたらぜんぜん知らなかったであろうあれこれが

すごく新鮮で楽しくて、目の前の世界がパッと開けた気がしてたんです。

 

Public Enemy No.1 / Public Enemy

レイト80's、1987年の最恐のShit!

知ってる?このころPARCOとかファッションビルじゃBGMにRAPかけられなかったんだぜ。

 

 

 

 

デザインやアートなんてすっかり忘れてたそんな日々の中、

突然転がり込んできた東京電力のデザイン仕事。

これを持てる力ぜんぶ出してやりきったことがきっかけで、

なにより広告代理店やクライアント、版下屋さんや写植屋さんなど現場の方々全員含め

仕事のプロである様々な魅力的なオトナ達と出会えて、彼ら彼女らと対等な立場で

自分の得意なことを正々堂々と全力で出せることが面白くって面白くって、

(よくおれみたいなド素人にあんな大きな仕事をまかせたな、といまでも思う)

ただ楽しいだけのバイト生活がどーも物足りなくなってきてしまいました。

 

 

大学やめてから3年くらい遠回りしちゃったけど

あらためて

やっぱ本格的にグラフィックデザインやってみようかな?

と思い直し、

当時超売れっ子のグラフィックデザイナーOさんの事務所に

僕を入れてください!!

と、おしかけてみたんですけど

 

「この作品じゃまだまだダメだナ〜」

 

と優しくもキッパリ拒絶され(今思えばあたりまえ)

じゃあ他を探すわい!、おれだってがんばればYMOのレコジャケぐらい超えれるんじゃ!

奥村靫正さんって特定しちゃってるじゃねえか↑)

と、この時点でやっとこさ奮起。

最初の足がかり作れるんならまずはどこでもいいやと

入社した大きなデザイン・プロダクションは1年も経たずにバブル崩壊(1991年ね。)とともにあっけなく倒産。

 

 

そこでコマフォトの求人欄をせっせと探して目立った会社2件にアプローチ。

①メジャークライアントのビッグ・バジェット広告を業種問わず幅広く手がけてるデザイン・プロダクションと

②超クールでイケてるグラフィックデザインがウリのSセンセイの個人事務所

この2社とも最終選考の2名にまで残ったんです。

 

 

採用はある意味「早いもの勝ち」で、(たぶん最終選考に残ったもう1人も同じ人だったんだと思う)

2社とも返事を急かされてたんだけど、おれはここで腕を組みじっくり考えた。

 

 

Sセンセイの個人事務所の方のクライアントは

SONYやSUNTORYのほか、PARCO、VIVREなどのファッション系も。

あとちょうど新しい雑誌を立ち上げてたころ(今のCUT、です)。

仕事もスタッフも少数先鋭!という感じがみなぎっていて

とにかくデザインがクールでファッショナブルで超先端いってる。

ですが、

事務所じたい小所帯なのもあり、あたりまえですがSさんのデザインの美学というか影響力が

ここを完全支配してるのは間違いない。

ここで働いたらおれは清水正巳さん(←また言っちゃってるじゃねえか)のエピゴーネンというか

劣化コピーになってしまうんじゃないか?とおれは怖れた。

(清水さん自身は全然独裁者チックでなくとっても気さくないい人でした。でも当時のおれ的にはやっぱちょっぴり怖かったかも)

 

 

 

一方、メジャー広告を多く手がけるもう一方の事務所。

クライアントはNTT、NTTデータ、JT、KIRIN、日清食品、三菱電気、三菱自動車、東洋水産(マルちゃん)などなど。

デザインの先鋭さはSさんのとこに比べてぐっと穏やかだけど

いわゆるタレント広告を多く手がけてるのもド素人のおれとしてはポイント高かったし、

カップめんや缶コーヒーやビール、電話に冷蔵庫にコンピュータにオーディオにビデオカメラ、

はてはスナック菓子におクスリやダイエット食品など、

完全庶民派、というか、これぞThat's広告というか。

 

老若男女誰もがみんな知ってるキャンペーンを、業種問わずさまざまなアプローチで

何から何までとにかく幅ひろーーくやってるので、

ここならなんの色もつけられずに自分のスタイルをイチから作れるかな、と決断。

 

Sさん事務所には丁重にお断りの電話を入れ、

こちらの会社でいよいよ本格的に広告デザイナーとしてキャリアをスタートするわけです!

 

さあ、いよいよ本題です!

 

 

 

 

...はー...。

ボク長文書いたら疲れちゃった。

仕事やっとあらかた片付けたのに

なんでこんな文章書いてまた疲れなきゃならんのかボクわかんないよ。

次回にしていい?

 

 

The 広告 〜次回につづく〜

 

 

 

ワッツア!

 

 

あーあ。

 

旅行どころかドライブも海もいってないし、稲川淳二の怪談ツアーもいってない。そのうえ

唯一のお楽しみであるプールなんて眼医者から禁止。

夏らしいこと何にもしないまま、イマイチ盛り上がらず過ぎ去っていってしまった夏....。

 

はあ ...

 

 

 

 

 

 

さて時は30年前、いまごろの季節の話です。

それこそ

イマイチ盛り上がってない 札幌の高校3年生のDT(童貞)少年が

夏休みが終わったタイミングでフト思い立ち、

美大受験のための美術研究所(いわば予備校だね)に見学のため足を運んだそうな。

 

 

はじめておとずれた美術研究所は

乾きかけの油画のキャンバスが廊下に無造作に立て掛けられていたり、

ギリシャやローマの英雄たちをかたちどった石膏像が整然と並んだ

ちょっと気味の悪い教室があったり、

壁一面に美大受験生たちの優秀なデッサンが貼り出されていたり。

とめずらしいものばかりで、少年は常にキョロキョロ。

 

 

テレピン油と鉛筆の鉛、そして食パン(木炭デッサン時に消しゴムとして使うんです)の匂い。

そんな中、研究所内をあちこち探索していると

「デッサン室」

というものがあって、そしてそれがどうやら2つ存在することに気づいた。

1つめの部屋では、皆がさきほどのギリシャ石膏像木炭でデッサンしている。

もう1つは静物鉛筆でデッサンしている部屋。

テーブルの上にゆったり布が引かれ果物やグラスなどが並べられている、

といったようないかにも古典的な静物画っぽいモチーフ。

 

 

 

 

案内してくれていた講師に

 

「じゃ、ちょっと試しにデッサンでもしていく?」

 

と言われ、一瞬ひるんだ少年。

そう、

その少年こそのちのBDAPことおれ斉藤啓

 

 

 

 

以下、文字通り自画自賛ですが

正直いって、図画・工作・美術全般では幼少の頃からちょっとしたモンだったんです、おれ。

校内の写生コンテストでは毎回金賞あたりまえ、

ただし、ちょっと前衛的な感覚を入れてみたり、リアリティをグッと追求したものを試しに描くと、

子供らしくない絵 として評価が落ち、銀賞になってしまうこともたまにあって

そんなときは

 

「大衆におれの絵は少し早過ぎたか...ヤレヤレ

 

などと一億総白痴化と衆愚政治を憂いていました(当時小2)

 

 

 

実力は校内にとどまらず札幌市主催の小学生絵画コンクールでも低学年で唯一の表彰台(銅賞だけどね

そのときはおれのお兄ちゃんが金賞だったので「兄弟受賞」ということで

北海道新聞社会面におれら兄弟の記事がのったりして。

 

 

自慢をまだまだ続けたいとこですが(テンション上がってきた)

まーとにかく

図工や美術の時間にはおれの机の周りにいつも人が群がってきてチヤホヤされて王様気分。

学芸会の舞台美術や学園祭のポスター、文集のデザインなど

学校・学年のいわゆる美術関係はいっさいおれがすべて取り仕切る。

おれの画力を発動さえすれば、上級生だって先生だって簡単に吹っ飛ばすぜ!!

 

 

 

 

...と、

そんな誇り高いおれなのにたかが一介の講師くんだりの誘いに、

なぜひるんだのか?

 

 

 

 

それはですね、

ちょうどその時、石膏デッサン部屋で高校のクラスメイトのI君

黙々とデッサンしてる後ろ姿を見つけてしまったのです....。

 

 

 

 

 

 

忘れもしません、高校に入ってはじめての美術の授業の時、

たしか油絵の授業だったんだけど、いつものようにおれが

「ウン!今回も完璧な作品だな!」

と自作に滑らかに筆を進めていたとき、

美術室の向こう側で人だかりが。

当然人だかりはおれの周りに発生すべきなのであって

おいおいみんな何をトチ狂っているんだい?おれはここだよ?

と、

そっちの方に行ってみると人だかりの中心はI君の席

彼は周囲の好奇の目にも、我関せずとばかりに黙々と自作に筆を入れている。

その絵に、おれは一瞬

 

「あっ...」

 

と言ったきり動けなくなりましたよ。

一言でいうと

 

 

 

おれの絵は「絵」

I君の絵は「アート」

 

 

 

だったんです。

物心つく前から毎日あたりまえのように描いてきた絵。

でも、絵って、こんな描き方もできるんだ、こんな可能性があるんだ...、てかこんな世界があったんだ....。

と、おれの人生初、目からウロコがポトリと落ちたんです。

おれの地位と名声を脅かすはじめての存在。。。。それがI君だったのですが

そこはお互いボンクラ高校生同士、彼とはけっきょくすごく仲良くなって、

イケてる現代アートや、いま読むべき本、前衛的なマンガ、

思想・ファッション・音楽・サブカルチャーなどなど....

刺激的な情報をいっぱいおしえてもらって、おれも負けじとそれをぐいぐい吸収して

彼との出会いをきっかけにおれの「絵」も変わっていったんです。

 

 

 

 

 

 

話を美術研究所のその日にもどすと、

かのI君がその美術研究所にすでに高1のときから通っていており、

すでに美大受験一本で進路を決め、受験対策をコツコツしていたのはおれも知ってて

進路が決まってないおれに、

「啓君も来たら?」

なんて誘われてたりもしたんですよね。

 

が、

一方は美大受験の準備を3年前からずーっとやってた人間。

後ろからそーっと覗いてみるに、

彼のデッサンはもうすでに美大合格レベルにまで仕上がってるように見えたわけです。

一方こっちはいまんとこデッサンなんて一枚も描いたことないし、

しかも高3の秋にもなって進路決めに焦って「美大でも受けてみよっかな?」

とライトな気分でノコノコ顔出しにきたわけで...。

実力差は泣きたくなるレベルにまで広がっていたのですよ。

やっぱ、ホラ、

I君は親友とはいえ絵に関してはライバル。

たとえ「デッサン初心者」というハンデがあったところで

いや、どんな理由があれどこのおれが“絵をうまく描けない”ということは屈辱であり

そんななことが彼にバレたら、死ぬほど恥ずかしいじゃないですかあ!?

 

 

というわけで

講師の 「じゃ、ちょっと試しにデッサンでもしていく?」 という誘いに

ちい〜さい声ではい、と返事しながら

石膏木炭デッサン室のI君にみつからないように

こ〜〜〜っそり静物鉛筆デッサン室に逃げ入って

人生初となるドヘタクソなデッサンに取り組んだおれなのでありました。

 

 

 

後日、

よし、いっちょこの美術研究所に通って美大受験を目指すとしよう!

とハリキッて正式に入学手続きに行ったとき、講師にレクされたのは

ひとくちに美大受験といって、学科ごとに必須受験科目がそれぞれ決められており、

 

石膏木炭デッサン油画科受験の必須科

 

静物鉛筆デッサングラフィックデザイン科受験の必須科目

 

とのこと。

 

そして翌年、

I君は晴れて武蔵野美術大学油画科に合格、

おれは同大学視覚伝達デザイン科に合格したわけであります。

(武蔵美現役合格は北海道でおれら2人だけ)

 

 

 

そう、

あの遠い少年の日、どうゆう理由であれ静物鉛筆デッサンを選んだあの瞬間こそが

そのあと長く長く続くおれのグラフィックデザイン人生がまさにスタートした瞬間であったわけなのです。

 

※当然I君には同じ研究所通ってることがすぐバレて(あたりまえだ)、覚悟決めてデッサンみてもらいました。

彼は優しいから批判めいたこと何も言わなかったけど。顔から火が出るほど恥ずかしかったなあー。

ま、一ヶ月後には鉛筆デッサンなんぞ研究所内でもトップクラスにうまくなっちゃってたけどね ケケッ

 

 

 

 

 

 

....あれ、

今日は全然違う話(今回のタイトルはThe 広告だからね)を用意してて

さっきまでのは前フリでちょっと触れるだけの話題だったはずなのに....。

自慢のタガを解放したら気持ちよくなってきてテンションがヘンな風に上がってしまい

自慢を止めないで、

否、愛を止めないで 的多幸トランス状態に陥ってました。。。

なので

今回はあくまで前フリということで本題は次回次回!

 

 

 

 

 

トップをねらえ!〜Fly High〜 / 日高のり子 佐久間レイ

庵野秀明初監督作「トップをねらえ!」のこれは挿入歌。あえての王道合体シークエンスでテンションMAX、作画も完璧!

 

 

 

 

ワッツア!

 

 

 

 

おれこないだ結膜炎になったってのは前のブログでお話したとおりなんですが

それ以来ウィルスがこわくてこわくて

ハワード・ヒューズばりの消毒フェチになってしまいました。

 

 

Aviator / 監督:マーティン・スコセッシ

 

 

出自を問われれば、札幌すすきのの非行少年、

いまや東京三宿のアビエイター(飛行家)、

YO!おれが斉藤啓 aka BDAP!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて本日は

は〜るばるきたぜ茨城〜♪

 

 

ここはとにかく蒸し暑さハンパない茨城内陸部(水戸の先

某クライアント広告撮影のロケハンにやってまいりました。

 

 

 

 

左からカメラマン宮原夢画さん スタイリスト岡村雅人さん ロケ地担当の松井さん おれ。

この仕事、おれ的にはひさびさのガッツリ王道広告!ということでけっこー気合入ってます。

さてこの撮影スタッフからどんな作品が生まれるかお楽しみに!

みんなきっとマジでビビるぜ。

 

 

 

 

あ。お楽しみ、

といえば、ここ水戸にほど近いということで

 

 

 

帰りは常磐道のPAでおいしそうな納豆をゲット!

てかさあ常磐道ってなんか東名や東北道と比較してマイナーっつーか

夏休みだっつーのに(平日だったけど)PAも活気がイマイチ。

レストランもいまどきのゴージャスなPAみたいに美味しい食べ物や選び抜かれた名店

のような選択肢がいっぱいあるわけじゃないので

 

 

 

左は今日は運転手としてお手伝いしてくれた鈴木さん。

 

 

フツーにカツカレーをペロリとたいらげ旅情半減

茨城県ってあらためて考えてみると「名物」ってのが納豆以外思いつかないね?

とはいえ都内から片道2時間強のトリップで

見たことない風景に出会えたもんで、この日のロケハンはバッチリでやんした。

 

 

 

 

 

 

 

ワッツア!

 

 

ヘンな気候の2017年夏でした。

 

おれはなかなか引かない喉風邪を患い、

ウィルス性の結膜炎に悩まされ(プールを禁止され)

それにとどまらずとどめはあせも大量発生(すぐ引いたけど)とそりゃもう大騒ぎさ。

なんか抵抗力が落ちてるときにいろんな症状がどどっと出た感じ。

いつまでも若い気でいるおれ、さいきんはフリースタイルラップに夢中なわけですが

じっさいは48歳 a.k.a. 初老

 

年々体力が落ちているんじゃろうか....

若いころは最高1日7回ヤったんじゃがのう...

 

 

 えへ。

 

 

 

と、

すっかり病人気分になってしまったので

その夜は、ひとつ銀座竹葉亭にむかいました。

 

 

 

うなぎの肝わさ と つけ醤油に混ぜ込んで供される鯛の刺身(鯛茶の鯛っていいます)。

 

 

 

 

鯛の骨蒸し

 

そして

 

 

 

うな重!

やはりスタミナつけるにはこれに限ります!

 

 

 

 

いやいやー

夏バテ解消には美味しいお酒と美味しい料理。

とくにやっぱりうなぎです。

ということであっさり回復しました!

 

 

さ、熱帯夜の街にでかけるぜ!

 

 

 

 

 

 

 

モーニング娘。 / サマーナイトタウン

当時98年、大ブレイク直前のモー娘。のナンバー。

この「家出少女がキャバクラで働いてます感」が危なっかしくて味わい深いですね。

 

 

 

 

ワッツア!

 

世間はお盆休みでけっこうなことですが

中小企業ゆえの強迫観念から我が有限会社ブッダプロダクションズは今週も通しで営業中。

とはいえ入稿もお盆前にほぼ済ませちゃっているので、ゆったりのんびりとやってます。

おかげでひさかたぶりのブログ更新でおれの近況をみなさまにご報告できるというわけですYO。

 

 

 

さて、この写真は

 

 

💖幸せそうな家族写真💖、ではなく

パリ在住でヘアやってるユミコがこないだ一時帰国したのでカフェで戯れているところ。

赤ン坊は、スタイリストのアイコの第二子。

 

 

 

 

 

このブログの旧い読者の方ならおなじみのこの2人の女子

数年前までは、ほぼ毎晩ご飯食べて酒のんじゃ語り合っちゃカラオケして朝まで遊んで

わたくし殿下といつもいっしょだった2人なのでありますが、

2人とも結婚して、ユミコは渡仏しヘアとして花を開かせ、

アイコは子供を2人産んで仕事も続ける立派なママ。

 

それぞれが選んだそれぞれ別の道を信じるままに歩んでいったわけです。

こうやって皆が揃うのはもう1年に一度もなくなってしまってちょっと寂しいけど、

 

我々が追い出されずにすむ唯一の楽園は思い出である ジャン・パウル

 

てな感じで、

過ぎ去った素晴らしい時間っつーものはもう二度と取り戻せないんやね。

 

 

 

 

意外でしょうがおれは子供好き

 

 

 

 

 

 

 

 

てかさー夏だっつーのに

先週からけっこうな喉風邪をひいてしまい、にもかかわらず

 

 

 

青海ちゃんとカオリンに連れていかれるまま↑この軽薄なイベントに行って

頭っから水ぶっかけられて全身びしょ濡れになってしまい、さらに風邪が悪化。

ヴァイルスが各所に感染し

 

 

ん?

 

 

結膜炎になってしまいました!(写真じゃあんまわかんないか)

眼科の待合室で

 

ちがうんです!おちんちんをいじったまんまの手で目をゴシゴシこすったわけでは決してないんです!

 

と必死に言い訳を考えていたおれ

に、眼医者から死刑宣告にも等しい一言が。

 

「プールにはぜったいいかないでくださいねー」

 

.....前回のブログでも紹介したように

この夏のおれの唯一の楽しみが

世田谷公園のプール(で若いママや熟女たちの水着姿を鑑賞すること。内緒だヨ💖なのに...

どうしてくれんだよぉ....!夏よぉ...!

 

 

 

 

菊池桃子 / SUMMER EYES

この曲、超好き。

秋元康の「楽曲」的ベストワークは菊池桃子と原田知代、だとおれは思う。

 

 

 

 

 

ワッツア!

 

 

 

 

おっ?

 

 

 

 

プール利用規約をじっとながめ、いままさに世田谷公園の屋外プールに突撃せん!

水冷式のハートは常時過熱気味で負荷過剰、

YO!おれが斉藤啓 a.k.a. BDAP!

(仕事はしばしホッタラカシね♪)

 

 

 

 

 

 

さてこないだの日曜日、ついに巨星墜つ。

“近代ゾンビ“映画の産みの親、ジョージ・A・ロメロ監督

惜しまれながらお亡くなりになったそーです。

 

 

ゾンビ論・ロメロ論はこのタイミングでいろんな人がいろんな媒体で話してると思うから

そこは専門家に譲るとして、

要は!彼がいなかったら

「バイオ・ハザード」「デッド・ライジング」

「28週後」「ゾンビランド」「ウォーキング・デッド」

この世界に存在しなかった、ということで

なーんという恐ろしい世界になっていたでしょう!逆に!
 

 

 

 

 

↑この写真たちは

我が誇り高き有限会社ブッダプロダクションズ2014年年賀状のために撮った写真でして、

(撮影:やなだいくこ氏)

 

ロメロ監督が「発明」した“ゾンビ“という物語フォーマットが持つものは

まず第一にズバぬけたおもしろさと新鮮なオリジナリティ。

第二にどんなテーマでも表現可能なフォーマットの応用性とふところの深さ。

 

それが世界中の映画作家やクリエイター、それらを志望する当時の少年たちに伝播し、

極東の島国の北の隅っこ(札幌ねに住むこのおれにさえ大きな大きな影響を与え...

文字通り世界中に感染拡大したひとつの証明サンプルがこの写真である、

そう勝手に思って勝手に胸熱になってるおれです。

 

 

「霧島部活やめるってよ」(一種の「ゾンビ映画」と乱暴に言い切ってもよいと思う)

風に言うと

 

おれがいま作ってるものが、おれの大好きなあの何かと一瞬繋がった気がする、

その喜びがあるからこそおれはいまだにこの仕事を続けてるんだ!

 

このことに尽きます。

 

 

 

DJ松永 ft R-指定(Creepy Nuts) / トレンチコートマフィア

おれ思うにいまもっともKreva最盛期の立ち位置に近いラッパーR-指定の血のにじむような熱い熱いShit。

この動画は「霧島」の映像を使ったMADですが完成度高すぎで120万再生超えってすげえな...!

 

 

 

たとえB級映画、低俗映画と蔑まれても、

我関せず、と、一生をかけて好きな物を作り続けたガッツと情熱と高いこころざし。

プラス、そのこころざしに酔っぱらわないクールで現実的な手腕と技術。

 

こうしてロメロ監督の作り出した物語たちは

アカデミー賞はおろかノーベル賞なんか半笑いなほど遥かに高いレベルで

人類史上最高峰のアートになったわけであり、

彼こそが現代に新しい神話を作り出した

類稀なる芸術家だとおれは思っています!

 

 

そしてこの先、

たとえ肉体が死んでしまってもロメロ監督は、

スノッブでニヒルな芸術ごっこ

残す価値のないカタチだけのクリエイティブを食い殺しながら

今後も佳きゾンビとして永遠に生き続けるのだ!

 

おれらもロメロに続け!すべて食い尽くしてやれ!

 

 

 

ワッツア!

 

ひさびさのブログ更新。ブッダプロダクションズ、バッカゲン!

いやームシムシしますわねここんとこ。

 

 

 

▲足の踏み場もないみるからに暑苦しい事務所

 

 

 

先週の東京都議会選挙の投票もつつがなくすませたはいいものの

その結果にあぜんとしてるおれが斉藤啓 aka BDAP!

 

とはいえ日本は民主主義国家。

選挙の結果は甘んじて受け入れるけど、議員のみなさんにおいては私利私欲はそこそこにしてもらって

どうにかしていい東京を作るための知恵を絞って行動してくれ、

と強く期待いたします...!

 

 

あ、

東京といえば...

みなさん!やっと発売しました、

中野正貴さんの写真集「TOKYO SNAP SHOTS」

 

 

 

 

写真家筋の評判もすこぶるよいらしく、

中野さんにもちょっとだけ褒めてもらえたのでいまおれ完全に調子に乗ってます

 

本書、ブックデザイン担当のおれ的には、

けっこうキワキワまで攻めた構成&トリミングで勝負した自信作

とはいえ、100%大満足な印刷・仕様で完成させたわけではなかったので、

 

「読者にはどう映るのだろーか?」

 

と、発売前には若干の不安はあったのですが、この好評にひとまずはホッと一息。

ま、これもひとえに写真家の撮ったモノが持つパワーと存在感があってこそ。

結局写真集はそれに尽きますね!

(デザインはあんま関係ない!と今日は謙虚に言っておく)

 

 

 

 

▲話題の築地市場もあるじょ〜

 

 

魔都TOKYOの強い磁力と不可解さ。

ドライでありウェットでもある矛盾したシステム。

誘い込まれる人なつっこさと突き放すような残酷さ。

刻々と変わる都市がほんの一瞬垣間見せる赦しのようなもの。

 

そんな魅力的な写真がたっぷり詰まったこのTOKYO SNAP SHOTS

GINZA SIX内のTSUTAYAにはサイン本も用意してありますので

ぜひみなさんお求めください!

 

 

 

あ・れ・か・ら / ヒロスケ

大好きだったTVドラマ「ザ・ハングマン」のED曲。なんとなく写真集のイメージでこんな曲。

 

 

 

 

 

 

 

とゆーわけで

 

 

 

 

 

そのほかにもおれがデザインした新刊がいろいろ出てまーす。

近々またキチンと撮影してアップいたしますのでしばしお待ちを。

 

てか

仕事ばっかしてるとほかになんも書く事うかばないからブログ滞ってこまるわー。

次回はなに書こうかな。

 

あ!顔のシミとり手術が成功のうちに終わった話しようか?

 

え、興味ない?