うわッ!
気づけば2011もあとわずかじゃん。
ピーターパン症候群レペゼン三宿あらため、俺様がBDAP。
トシを重ねるごとに早まる月日の流れは放たれた矢の如し。実際問題まいっちんぐ〜
てことで、
おれが今年の正月に立てた2011年の計画と、実際いま置かれている状況。
その誤差を書き記してみようと思う。
メジャー仕事どっしどし→ 小さな仕事コツコツ
アーチストとして悠々自適レベル→ アーチスト活動は趣味悠々レベル
メディアにガンガン露出→ カラオケBOXで下半身ガンガン露出
アストンマーチン購入→ 改造ベスパ失踪
フランクミューラーはめる→ フランクフルトたべる
ドンペリピンク→ カンパリオレンジ
セレブ愛人抱き放題→ 愛猫ハリー抱き放題。ニャー
祝・メイクマネー→ 祈・メイクミラクル
.......よし、ほぼ予定通りだな...
いや、ダメじゃんって言うな!わかってるから!
負け惜しみも強がりも、肥大してしまったプライドも承知のうえ。
理想よりずっと低い現在の自分の立ち位置も、だよ。
でも夢と希望と、仕事への謙虚な姿勢
それさえ忘れなきゃ花の1本や2本も咲かすってYO!
いまだ己の心のゲトーに囚われ、世に出れぬ負け犬どもよ。
カラ元気ももがきも止めるな、同志ども剣をかかげろ!
それらはすべて
そう言って笑える日がくるさ!
いつかきっと...
と、
青臭いゲットー・ヴォイスを高らかにうたいあげたあとは
チャッチャと来年へ視点変更〜〜〜!
わたくしBDAPがアートディレクションを担当した来年2012年度のスケジュール帳が出版〜
ベストセラー作家の山﨑拓巳さん著、
『山﨑拓巳のデイリーコーチング2012』(IBCパブリッシング)でございます。
震災だなんだで、出版日がズレこんでてた本書がやっとこ完成。
気合い入れて全ページをデザインいたしましたので、
お前らに見ていただきたくここでプレビューいたしまーす。
DTP(入稿データ制作の仕上げ作業)はいつもお世話になってるIBCパブリッシングの菱木さんにやっていただきました。
デザイナー以外にはどうでもいい、装丁の仕様も公開!
↑ ガワの装丁はこんなかんじ。
書店にはオビがついたこの状態+シュリンク(ビニ本化)されて並びます
※オビ.....タントY8 100kg
↑ オビを剥くとこんな感じ。
ゴムバンドの色は当初の予定では“北欧製の文房具”みたいなイメージのスカイブルーを想定してましたが
諸事情でこのレッドくらいしか選択肢が無かったのがちょい残念。
まんまモレスキンやん....
こーゆうゴムやスピンなどの装丁素材。印刷会社さんがもってくる見本って
色も素材も一昔前(昭和の役所)な感じ。選択肢がもっとあったらいいんだけどなあ。
特注や洋ものは高額で、通常の仕事では予算的にハードル高いんよ。
ま、そこをかいくぐってゆくのも仕事の醍醐味ってことで。
※表紙.....クロス素材の ロンニック(赤) に白箔押し 製本:糸かがり、広開本製本
↑ 真っ赤な表紙をめくると表2&見返しは鮮やかなスカイブルー。
本書を開くワクワク感を、表紙の赤と対比させることで演出したってかんじ。
スケジュール帳って毎日使うものだから
『キラキラ楽しく』仕上げる人もいれば、
同じ理由で『地味に控えめに』仕上げる人もいる。
デザイナー各人が「我」を捨て、各人の「理」をマジメにつきつめてゆけばゆくほど、
そこにはどうしようもなく「我」がにじみだす。
ってデザインってじつに矛盾にあふれる作業ねー。
月並みだけど、だからこそ面白いわけ。
※見返し.....アラヴェール・ホワイト 90kg に特青
↑ スピン(しおり)は赤と黄色の2本。
もっとあっけらかんな印象にしたかったんですけど、前述の理由でどーにも素材の色の冴えが渋い。
日本の色味の伝統。でも逆にブンガクとかには不思議と合うんだよね。
本書、じつは今年の1月くらいには文章&デザイン作業ともにほぼ完成してたんですが
突然の3.11大震災...。
本作の内容や語り口が、3.11以降の世界にふさわしいか?ってことを
著者&スタッフみんなで見直すってプロセスも経ました。
ものづくりをしてる人はみんな真剣に考えましたよね、このこと。
「正直、ポップな赤い表紙はふさわしくないんじゃないか?」
とか、デザインに対する意見も出たんですが
議論のすえ当初の装丁計画そのままで進行することに決定。
(ブレるデザイン作るわけないじゃん、全方位に目配せ効くこの俺様が)
結果として文章の言い回しを若干修正。に加えて、
著者が震災後に書き下ろした特別序章(写真部分↑)を巻頭に4P追加することでまとまりました。
※別丁(特別序章).....アラヴェール・ホワイト 90kg (見返しと共紙でコスト節約)
かんじんの本書の内容ってどんな本?
ってのを説明〜。本書をひとことで表すと
「自己啓発的」スケジュール帳。ってかんじです。
巻頭は自己啓発的内容。
著者が提唱する、よりよい人生を生きるための「未来記憶」ってメソッドがありまして
なぜそれがよいものなのか、それを行う具体的な方法などの
書き下ろし読み物が40pくらいまであります。
要は、かなえたい目標へ近づくための効率的な思考法っていうんですかね。
過去のとらわれなり現在の迷いなりより、未来思考のプライオリティをうんと高めることで
ブレイクスルーしよう、っていう内容になっています
読み物だけでなくイメージ写真も適宜配置されてます。
前半の読み物パートは、いわば「あるメソッドの詳細なマニュアル」でもあるので
当初はもっとストレートに文章に寄り添う写真を想定してたのですが、ちょっとハードすぎたようで
抽象的でやわらかめなイメージ写真を配置することに。これはこれで息抜きとして悪くない。
著者の奥さまが海外で撮影した写真だそうです。
※本文 淡クリームキンマリ 67.5kg 2C 写真は特赤とスミのダブルトーンで再現
淡クリームキンマリ。懐かしのダルアートっぽいスムースで腰にヌメりがある紙。正直ちょっとオールドスクールで現代性に乏しいか...。というのも、3.11の製紙工場被害で当初想定してた紙が入手できなくなったすえのセレクトなんです。が、手帳用紙に最適なようで、なにより書き味がよい。で、写真の再現性も悪くない。ということでここも結果オーライ〜。
↑ 立体的な思考法をオセロに例えるパートなど、
このメソッドを画的にわかりやすく説明することにはだいぶ留意したつもり。
↑ ここからが本書の本番。
2012年スケジュールのパートが始まります。
著者の山﨑さんには文章のみならずイラストもたくさん描いていただきました。
↑ で、スケジュールのパート。
ここからふつうに手帳の体裁が、あたりまえですが一年分、つづくんですけど
本書前半でたっぷりページを割いて説明した「未来記憶」メソッドの実践編にもあたるんです。
要するに、各月、各週ごとに著者が設定したいろんなテーマが設けられまして、
毎日ひとつ、そのテーマに基づいた著者からの「問いかけ」が提示される。
それに対して、読者が自分なりの答や考えを見出し記入してゆくって仕組み。
自己啓発にありがちな「これをやれ」「あれをやるな」という一方通行的物言いではなく、
“読者自身が物事を深く考えるため、手をとって導く”イメージです。
こうゆう概念をコーチングというそうで、
本書のタイトル「デイリーコーチング」のゆえんにもなってますです。
↑ とはいえ、いくら素ン晴らしいメソッドでも毎日つづけるのはけっこうしんどい(正直おれ無理)
なのでスケジュールのパートにも写真やコラムをたっぷりと。
退屈しないようにリズムをつけてみました。
毎日続けること、ってなんでもしんどいところありますが
「毎日無心に書き続けることが、おのずと自己分析にもなる」って感じ。
あれだよ
壁打ちテニスを毎日続けることで
自分のクセや得意な技術、長所と弱点をあらためて発見するというか。
いや俺テニスやんないけど
ともあれ、山﨑さんの他の著書や、ほかの作家さんの自己啓発本と比べても、
かなり濃い内容になっていると思いますよ!
↑ サイズ感はこんな感じ(123mm×194mm)で、税込2.980円でござーます。
一足先にwebで予約された方には今週から発送、
全国の書店には来月そうそうにはならぶようでーす。
公式facebookはここ
公式サイトはここ(予約購入もできます)
興味のある方はぜひぜひお買い求めくださーい!
+
ち な み に、
自己啓発本や「偉人の名言本」など
いわば“勇気をもらえました”系の一連の書籍。
それについてのおれの見解&スタンス表明はまた日をあらためて。
いつかきっと、ね