BDAP天竺へ〜 #1-カルカッタ
一日中鳴り止まないクラクションの嵐。
とがった肩をぶつけながら道を行きかう人々。
そこかしこから聞こえる怒鳴り声と大きな笑い声。
人の熱い体臭と屋台の食べ物の香ばしい臭いが漂い、
汚物の悪臭とスパイスの香りが入り混じったほこりっぽい風が吹く街。
そう、はるばる来たぜカルカッタ!
日本/カルカッタ間の直行便は無く、ここに来るにはだいたいバンコク経由や中国経由などがメインなのですが、おれはエアインディアの成田→デリー、デリー→カルカッタと2時間のトランジットでスムースに到着。
機内食からがカレー、
フライト中の映画はもちろんボリウッドでアゲアゲ
そしてこの安全のしおり↓もヒンディー衣装!
さすがインド国営のフラッグキャリア!
と気分はひとしきり盛り上がる
↑のちにこのエアインディアに散々な目にあわせられるとはまだ知らない俺…
到着は12/28の夜11時過ぎ。
ネタージ・スバース・チャンドラ・ボース空港国際ターミナルにてバゲッジを無事ピックして、
インド初心者BDAP、いよいよ彼の地に降り立つ!
インドを旅する者を襲う最初の洗礼、それはタクシー運ちゃんの客引き合戦
アライバル出口から一歩踏み出した瞬間から、数人のドライバーたちがわらわらと群がってきて、あの手この手で自分の車に乗せようとします。
「おれが一番安いからとにかく車に乗ってくれ、プライスリストはその時見せよう」、だの
「こいつらは正規のタクシードライバーの免許を持ってないから彼らの車には乗っちゃいけない」、だの、
「おれはねえ、日本が大好きだ!」とか
「たばこ一本くれないか」とか関係ないやつもいっぱい寄ってくる
「ねえ、マリファナいらない?」とかも...ね...
てかもうドライバー同士で勝手にケンカまではじまっちゃう始末。
まーそこは札幌すすきの育ちBDAP、
ゲーセンでのカツアゲやガン付けをサバイブしてきた実戦経験がモノを言います。
とりあえずナメられたら負けだ、って感じでガンガン強気のディスカウント交渉してったら
旧市街まで1500ルピー(約30ドル)が正規の値段なんだよ、と言ってた奴らが
500ルピーでどうだ?
って譲歩してきたのでとりあえず彼の車をゲット!
彼は「おれはこの中で唯一正規のライセンスを持ってるんだ!」って吠えてた彼なんですが
こ...この車なのか...
あとで知ったんだけど空港内の「プリペイド・タクシー」カウンターで、正規のタクシーチケットを買うと
250ルピー程度で旧市街まで行けることが判明〜。クソっ、やられたぜ
ホテルは決めてないので、とりあえず旧市街の安宿が集中するエリア「サダル・ストリート」周辺をさきほどの運ちゃんとホテル探し。
何件か部屋を見せてもらって、結局一泊目は1500ルピー(約30ドル)のゲストハウスに落ち着きました。運ちゃんにちょっとチップを渡して(ここでも価格交渉が入ります)、やっとチェックイン。
この価格帯は、サダルストリートでは中の下って感じでしょうかね。
インド到着直後の日本人の目から見ると正直かなり汚いって感じはしちゃう。
タオルは無いし(頼むともってくるところもある)、シーツもこれ洗ってる?って感じ。
シャワーはあるけど基本的にお湯は期待できないレベルです。
下レベルはオンボロのあばら屋で300ルピー〜(6ドル!)、
中レベルは1500〜3000(30〜60ドル)ルピー、
上レベルはそれこそハイアットとかタージとかの超高級ホテルで、フツーに25000ルピー(500ドル)とかします。
まーすごい価格差ですよね。
こーゆうところからもインドって国の内実がチラリとかいま見える。
ハードなバックパッカーのように寝袋持参で格安オンボロホテルに宿泊、
ってのに正直あこがれがあったんだけど育ちの良いおれにはやっぱ無理。
水シャワー(たまーにぬるま湯も出そうにはなる)を浴びてコーラとたばこでひと心地。
ってことで
BDAPの長い巡礼の旅は、ここカルカッタからスタートだぜ!
てか
どのスイッチがどれ?