(予告)TOKYO Snap Shots
ワッツア!
みなさんお気付きのとおり、
きのうから新作ブックデザインとグラフィックデザイン(小物ながら)を
New Item にいっこづつアップしてるところなんでチェックしといてくださいね。
さて暑くなったり寒くなったりで不安定な空もようが続く毎日ですが
みなさん体調管理は万全ですかァ?
↑おれは一足先に短パン・ローテーションに突入。
最新版ブッダプロダクションズ作品集を手に不自然なお散歩中♪
通年永遠の夏休み少年、君は1000%、YO!おれが斉藤啓 aka BDAP!
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さて
前々回のブログあたりでちょっと触れた写真家の中野正貴さん。
中野さんの代表作といえば「TOKYO NOBODY」。
人が一人も写っていない東京の風景写真集、ということで
当時かなりメディアの話題になったことが記憶に新しい人も多いはず。
TOKYO NOBODY (中野正貴 発行:リトル・モア)
この「TOKYO NOBODY」で2001年度写真家協会新人賞を受賞、
そして
東京窓景(中野正貴 発行:河出書房新社)
この「東京窓景」で日本写真家の最高峰である
木村伊兵衛写真賞をみごと受賞!という
いまや押しも押されぬ大写真家の一人であります。
そして!
そんな彼の最新作となる写真集「TOKYO Snap Shots」が
今年7月にIBCパブリッシングから発刊しまぁーす!!
おれが担当するのは、
写真セレクトからページ割・構成までを含む全体のアートディレクションと、
そしてもちろん造本設計と装幀ほか全ページのデザイン。
ここ2ヶ月あまり、約900点の写真がドサドサ並ぶコンタクトシートと日夜格闘、
プリンタを一台ブッ潰しつつ(!)試作・試作を繰り返していたわけです。
試作初号機↑
プリンタのトナー&作業スペース節約の関係上(床面積的に)
初号機は判型をひとまわり小さくつくってある。
さらに↑気になるところにフセン&指示書き込みだらけになったあわれな初号機。
これをもとに中野さんや編集長と打ち合わせを繰り返し
構成の流れや写真再セレクト、トリミングなどをガンガンブラッシュアップしてゆく。
もちろん最終の仕上げはMAC上でおこないますが、
作業の大部分は、プリントした写真を事務所(50㎡弱)の床一面にずらーーーっとならべて
あーだこーだ差し替えちゃ考え、遠くから眺めちゃ差し替え、時間を置いてまた眺めちゃまた考え....
この繰り返しで背骨を生成してゆく超アナログ作業。
写真集って、
見開きの一枚絵のインパクト!がもちろんKOパンチになりうるんだけど、
より重要なのは読み進むうえでの、スムースさや、逆にギクシャクさ、緊張・弛緩・余韻などが
トータルに奏でる“リズム” “フロウ” “グルーヴ”。
そここそが額装された一枚の「写真作品」とも、整理整頓された「展覧会の図録」ともまた一味違う、
別個のエンタテインメントになる鍵なのだとおれは思ってます。
(てかこのクラスの大作家の写真集っておれ今回がはじめてなんだけど自信満々に言うのな)
そのため泣く泣く省いたページも多数↑
この時点で軽く2000枚はプリントしてるのでプリンタのヘッドが急激に劣化、
モアレのようなヘンな出力線がでまくってます。
手にもってるのは試作弐号機。
本番と同じくはふたまわりほど大きいB5判。
試作機たちはプリントしたものをカッターで切って糊でくっつけてあるだけ。
ページがくっついたり、すぐバラバラになったりするので取扱注意。
というわけで
「TOKYO Snap Shots」の制作秘話。今回は第1弾の制作編、でした。
まだ中身や内容をハッキリお見せ&お知らせできないのが残念ですが(じらし戦法)
奥付みるに発刊7月6日となってんので、おそらく6月末には店頭にならぶことになるかと。
さあ本書が気になって気になってしょうがなくなってきたお前ら、
もうしばし、もうしばし待つのだぞ。
とりあえず次回第2弾「色校編」でまたもやじらし戦法をば!
じゃーばーい。
!?
永遠の少年のもとにリアル少年が乱入!!
撮影はアッキーでお送りしました。