ブックデザインラッシュ〜その3 「プッシュプッシュ!Like ジェット浪越!」の巻

 

ブックデザインラッシュ第3日目!

 

きのうの「トルーマン・レター」がけっこう長文になってしまいなんだかボク疲れた。(早くも弱音)

この季節の湿気もあいまって、高校生のとき骨折した右手首がシクシク痛むよお(都合が悪くなったら痛みを持ち出す)

なので今日はさっくりいきま〜す

 

 

 

 

ビジネスで使える英語のことわざ・名言100

著:レベッカ・ミルナー 解説:ジェームス・M・バーダマン 日本語訳:宇野葉子 (IBCパブリッシング)

 

▲カバー

 

はい。ということでおなじみIBCパブリッシングから7月刊行した

日英対訳の「ことわざ・名言」書です。

 

そもそも

それまで広告畠一本だったおれがブックデザインを手がけるきっかけのひとつが

ここIBCパブリッシング社長U氏との出会いでありまして。

場所は赤坂、あれから数年、

いまだにおつきあいをさせていただいており

この「ブックデザインラッシュ!」などという無謀な企画もできるようになったのはU氏のおかげ。

感謝の気持ちでいっぱいのおれから一言、

 

 

「もうちょっとデザイン作業の日数を

おれにくれぇ〜〜〜スケジュールタイトすぎるんだよお 〜〜

 

 

以上です。いつもありがとうございます。

 

 

 

▲表紙

 

 

 

 

 

 

まあ冗談(本気の叫びだったような)はさておき、

ここからはべつに個別の出版社のことを言ってるんじゃなく、

ブックデザインのワークフローの原則論としてお読みください。

 

「普通のデザイナーの3倍は速い」 by飯野社長(おれが27歳までいたデザイン・プロダクションの社長。故人)

との評価を頂戴するほど超早漏を誇るおれでも

デザイン作業にいただく日数が短ければ短いほどデザインの自由度がグッと制限されていきますね。

昨日、一昨日と、本ブログで披露した「コラージュ」的なものはハナっからできない〜物理的にノリが乾かない〜

かんたんな撮影〜カメラマンなど外注スタッフを入れるとどうしても日数を食う〜すら難しくなってしまう。

つまりクリエイティブの選択肢が異様に狭まるの。これは問題だと思います。

そこでさらに〜プレゼンの体裁上なのか通例なのかどーか知りませんが〜

「デザイン案を3パターン出してほしい」

との要望がくると、短い納期が大きく響いてきて

もはや短時間で仕上がりまでもっていけるよう逆算したデザイン案しか提出できなくなるのは明白なこと。

 

もちろん各出版社のみなさんにはみなさんのご事情があるとは思うのですが、

みなさん、

「本当にそれでいいんですか?」

 

 

せっかく著者さんと編集のみなさんがしっかり気持ちを入れて作られた一冊の本。

その顔となるカバーなのだから、

ブックデザイナーにもみなさんと同じようにしっかり気を入れて仕事をさせてくれ!

と、おれは言いたい。

書店の棚や平台をもっとおもしろく楽しい「顔」で埋め尽くそうよ?!

 

 

 

 

 

 

あれ。

今回はさっくり終わるつもりが、なぜか業界への問題提起になってしまいました。あー右手首痛い。

まーブツクサ言ってますが、

いくら短い日数でも、攻めたものを必ず提出して、担当をめんどくさがらせるのがおれブッダ斉藤の身上

てかデザイナーがそのプッシュを諦めたら、ジ・エンド。

インクを刷った紙クズを量産するだけの無価値な存在に成り下がるね。

 

 

そう言うおれも本来ナマケモノで意志が弱くてめんどいことが大嫌い。

ちょっと気をゆるめると一気に無価値になる自分がこわくてたまらない。

その恐怖さゆえ、おれは今日もプッシュし続けることができるってわけだ!

 よーし、盛り上がってきたな!

さあみなさんご一緒に!

プッシュプッシュ!!Like ジェット浪越!

 

 

 

 

あれ...?知らない?

あっそう.....。ごめん...。

 

 

神輿ロッカーズ / KIC THE CAN CREW Feat RHYMESTER 

Verse2、MUMMY Dのパンチラインに注目。