I MUST LEARN
ワッツア!
まずは宣伝。
おれが装幀と本文デザインを担当した新刊のご案内です。
NHK出版 10億人に通じる!やさしいブジネス英会話 。
著者は柴田真一先生。
先生が講師として出演してるNHKラジオ「入門ビジネス英語」の2015年放送分をまとめた一冊であります。
もう書店にならんでると思うので、興味ある方はぜひチェックしてみてください。
カバーイラストももちろん描きましたでーす。
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さてさて
我が誇り高き有限会社ブッダプロダクションズ代表取締役斉藤啓aka BDAP、
沖縄でハシャギすぎて高熱出したりするこんなおれですが、一応会社経営者。
年始になるとな〜んとなく今年のテーマをきめてみたりするんです。
テーマをガチガチに縛りきつくした結果、結局なーんも達成できませんでした♡
ってんだったらそんなもの決めないほうがいいので
具体的な経営の現状はモチロン、反省・願望・妄想、
あとなんつーか業界の空気ってか雰囲気など踏まえつつも
できるだーけ無意識に自然に、ポンっと浮かんできた感覚のいくつかから
いまの自分にフィットしたものを掴んで、それを言葉に置き換えてゆく感じ。
なんかこう客観的に書くとシャーマニズムめいてて気持ち悪い?かね。
そんな感じできまった2016年のテーマのひとつが「学習」デース!
「学習」っていうより「おベンキョー」って感じかな。
とにかく技術を学習・習得するには見て盗んで学べ!つーことで手始めに
小石川の凸版印刷(←なんか中学高校同級生が何人かいたような)内にある印刷博物館で開催してる
WORLD BOOK DESIGN 2014-2015
ってのを見にいってきました。
毎年ライプツィヒで開催されてる「世界で最も美しい本コンクール」の入賞作を中心に
ヨーロッパ、日本、中国のすぐれたデザイン&造本の書籍を展示してます。のだそうです。
残念ながら会場はなぜか撮影禁止(なんで?プンプン!)。ゆえに写真レポートはできませんが
美しくかっこいい本がいっぱいでしたよ。デザインそのものはもちろん
手にとって紙質や造本の作りの工夫などをしげしげと眺められるのがパクリエイターとしてはうれしいところ。
しかし一方、なぜこの本....?ってのもありますので
興味ある方はぜひぜひ遊びにいってくださ...あっ、
明日(2/28)で終わりだった。
またもやってしまいました。でも明日行けばいいじゃん?
と、
こんなウッカリしててもおれももういいオッさん。
デザイナーとしてムダに経験年数だけは長いので、
ある程度手グセでやっても70点は取れるレベルだと思うし(※注 おれの中で70点は結構高いレベル。合格/不合格のボーダーラインに設定してある)
「商品として合格ラインのものを常時量産できるレベルとスピード」
という、プロとしてあたりまえの水準はまあ軽く超えてはいると思うけど、
逆に若い頃の
「なんでも見て、吸収して、ぜんぶ自分のものにしてやる!」
という気迫や貪欲さ、ヘタクソでもその作品から滲み出す底光りする強さ
がやっぱ薄れてきているのは事実。
これは悔しいが認めざるを得ないな。
体力だってあのころとは違うんだよねー(↑38.5℃)
なんて言ってると
オッサンの「昔はよかったナー」的酒場の繰り言みたいに聞こえるような...
違う違う!
そうじゃ...そうじゃない!
広告デザイナーからブックデザイナーにちゃっかりスイッチ成功(←とりあえず、ね。)し、
いわばグラフィックもブックも両方イケるスイッチ打法を手にしたいまだからこそ
ブックデザインという仕事そのものを
物理的・概念的・美術的・歴史的に徹底的に解剖・分解し、
おのれがいま作っているものはいったい何なのか?をとことんつきつめたい。
もう一度ゼロから学ぶことで
デザインのたのしさおもしろさを自分にとりもどしてみたいんです!
...どうですかこの熱気、そして謙虚さ。
熱すぎて熱すぎて毎日夕方くらいになるといつも眠くなっちゃうんだけど...
(沖縄高熱騒ぎ以来、睡眠時間の配分がうまくコントロールできない)
学習と実戦。
理想が現実を高め、現実が理想を磨きあげる。
鶏とタマゴのようにぐるぐるサイクルするこのターボエンジンにシンクロして
一段、また一段、ギアを上げてゆく所存だぜ。
今後のブッダプロダクションズをよくチェックしとけ!
Boogie Down Productions / You Must Learn"Live From Caucus Mountains" version