7月の新刊インプレッション その2

 

ワッツア!

 

シルバーウィークもけっきょく仕事づくめでしたが一日だけ抜けて

某出版社の担当編集長さんのナニアレしてる関係で

横浜そごうのそごう美術館で開催してる「明治有田焼  超絶の美」をみてきました。

 

 

 

ちなみに

おれといえば毎日自炊なお料理好きで有名ですが、

愛用している茶碗や小皿は有田焼の源右衛門窯という窯のもの。

 

ダイナミックな織部、詫び寂びの萩、プリミティブな備前といった

日本の代表的な陶器ももちろん素晴らしいけど

ふだんの実用にはやっぱ磁器

清らかな感じがするし、シャンとした姿勢でご飯をたべる気になります。

 

 

 

くちあたりがしっとり清らかなのがいい。

 

 

 

↑これ箸置きなんです

 

 

 

というわけで本日も軽めに新刊インプレッション開始しまーす

新刊っても7月末なんだけど...。

さあサクサク進んで現実に追いつかなきゃ!

 

 

世界が驚いた重大事件トップ20

ニーナ・ウェグナー

 

 

装丁:斉藤啓

発行:IBCパブリッシング

 

仕様

判型・製本:四六判(188mm×128mm) 並製

カバー&帯:用紙TAKE GA  特3c  マットニス引き

表紙:特1c

 

+

 

本ブログではおなじみIBCパブリッシングから発刊したこの本、

中身は例によって日英対訳です。

 

本書はデザインの時点では原稿が手元になく、

しかも最初の打ち合わせからかな〜り短期間で仕上げた感じです。

 

 

↑カバーデザイン

 

 

 

↑帯をつけた状態

 

タイトルを読むに、そしてオビの煽り文を読むに、

「エレファント・マン」「切り裂きジャック」「911」など

けっこうおどろおどろしいかんじなので、

そのファーストインプレッションから、ドロっとポイズンなデザインにしてみました。

 

 

 

※あとでテキスト読んだら実は内容は

「教科書か?」

てくらいかなりアッサリめで膝がカックンしましたが、まー語学書なのでね....

 

 

 

 

ドロドロでおどろおどろしいデザインとはいえ

コンビニで売ってる「都市伝説」ものとか「実録山口組もの」みたいな

血しぶきブシャーッ、鉄条網に血がドロドロ〜みたいなやつはマジでダサいので

むかしガンガンやってたストリート・グラフィックのスタイルでドロドロやってみました。

 

 

 

 

 

奥にあるグラフィックは、ブッダプロダクションズ(たしか2003年くらいかな)DM

とにかくグラフィックデザインをよりハードコアに、よりストリートにもっていこうとして

血眼でジリジリしていた10数年前の自分を思い出す。

 

 

こう比べて見ると

さいきんの自分はストリートを一歩下がって全体を見る目線を獲たのかな。

でも色彩センスはまったく変わってないね。

 

 

 

ちなみに奥の作品には「DON'T CROSS OVER」って書いてある。

クロスオーバーってHIPHOP用語でいうとセル・アウトとおんなじ意味で

カネ儲けのために「体制に寄った」万人に好まれるような音楽をつくる、

要はカネに魂を売るって意味。

 

 

「ビッグバジェット仕事なんていらねえ!アンダーグラウンドでハードコアなデザインするぜ!」

「トーシロがくだらねえ口出しすんな!おれのデザインスタンスは絶対に変えない!」

 

 

当時の自分がこのメッセージに込めていた強い思いを大切に、大切にしつつ

そのうえで人は、

 

変わらないためにも変わっていかなきゃならない。

 

 

現在2015年ここ東京三宿徹夜明け、

いまおれはそんなことを思っています。

 

 

 

EPMD / CROSS OVER