2015/6月の新刊デザイン その2

 

ワッツア!

 

前回からはじまった「今月の新刊インプレッション」。

どうゆう感じにまとめればいいのか正解がまったくわからないまま

すかさず第二弾!

 

 

 

知っておきたい日本の名刀

 

監修:杉浦良幸

 

 

装幀・本文デザイン:斉藤啓

発行:KKベストセラーズ

 

仕様

判型・製本:四六判並製

カバー:4c/マットPP加工

表紙:特1c

帯:4c

 

 

 

ねえねえ、

そこのおじさんおばさん。

知ってる?

いまナウヤング腐女子のあいだでなんと日本刀がブームなんですって!

 

きっかけはこれ。

オンラインゲームの「刀剣乱舞」略して「とうらぶ」。→HPはここ

どんなゲームかざっと説明するとですね、

 

 

日本のいろんな名刀が刀剣男子なるイケメンに姿を変えて登場するんですよお〜、(←たいていの人はまずここが理解できない)

 

んでそのイケメンどもは刀の性格(?)に沿うようなかたちでキャラ設定されててですね

 

美少年系や豪快系やフェミ男系やショタコン系などいろーんな刀剣男子がいるわけですよー。

 

んで好みの彼らをゲットしてですね、育てたり、強化したり、決戦にいったり、

 

また新しいイケメンをゲットしたりして、自分好みのイケメンチームを編成。

 

それを神の視点で眺めながらキュンキュン萌え狂い、

 

いや〜ん♥きゃわゆ〜い♥

 

 

 

.......そんなゲームです。。

 

 

わかった?

え?わかんない?

 

 

概念的には〜

おなじくオンラインゲームから火がついて、のちにアニメ化した「艦これ」とかと同じ流れ。

 

日本海軍の歴戦の艦船が美少女になったよ♥

 

というこれも文字にするとなにそれ?ってか、説明しずらいっちゅうか...、

とにかく!観なきゃつかめない世界観。

 

 

↑アニメ版艦これOP。

アニメ版、おれはすっげえ楽しく観たし正直超泣いた。

とくに最終回で彼女ら「艦むす」が戦う、「敵」の正体がうっすら提示されるところが。

でもオリジナルのゲームファンには評判悪いんだよねー。なんでだろ?

ちなみにわたくし殿下はデカくて派手な金剛四姉妹「榛名」が好みです!キッパリ!

 

 

いや、実際の榛名はこれなんですけどね...↑

 

 

 

あとこれも

美少女が世界の名戦車で戦う「ガールズ&パンツァー」ってのもあります。

 

 

そう、

時ならぬ....、というか時代の必然....、と言おうか。

安保法制案なんぞさっさと通して憲法も改正すべし!と言おうか。

世は空前の兵器+美少女ブーム!

そんな物騒(ウキウキ)な昨今。

「刀剣乱舞」は上記2作品の概念を踏襲しつつ、キャラをイケメンもしくはオカマに変えることで

見事に腐女子のハートをガッチリグラブすることに大成功したゲームなのであります!

 

 

あれ?

まだなんのこっちゃわからんって?

安保のとこはいらなかったかな?

そんな感性が古いお前らにはもう最後の手段!

youtube名物「ゲーム実況」でも見て、概念を理解すべし↓

 

 

 

あ。やっとわかった、って?

よしよし、苦しうない。

はーい。これでやっと書籍の話に入りまーす!

 

 

 

 

この本はですね、ひとことで言うと「刀剣乱舞」の便乗企画

もとい!

オマージュ企画です!再度キッパリ!

 

ゲームを楽しんで、そいでこの本を読むと

実際の名刀の出自や当時の状況、刀の性格や種類、サイドストーリーなどなどがわかって

さらにゲームに深みを与えるし、また歴史的資料として

新たに「日本刀」ってものを愛することができる

という仕掛けの本なのです。

 

 

そんな「副読本」的な本書なのでカバーデザイン的にはかなりシンプルに。

おれはホントは派手派手にしたかったんですが、

編集の方ともお話して、やはり刀のかっこよさをちゃんと出すデザインに、

というところに落ち着きました。

(おれが手がけたブックデザインの中でもっとも地味なことは事実。)

 

ゲームに寄り添った本、

とはいえ監修は日本刀のオーソリティ杉浦良幸さん

ガッチリお仕事しておりますので資料としての密度はしっかり。

いろいろな内容のコラムも時代の状況を表してて、

類書の中でもかなり充実してます!

 

 

 

本書は装幀のほか、本文デザインも担当。

章によってはムック的なビジュアルページもあるのでね。

 

まー、以上のように

刀剣乱舞ファンをメインターゲットにした本なので万人にはおススメできませんが

ぜひ機会があったら手にとって読んでみてちょ。

もちろんとうらぶファンの方はぜひぜひ即買いをおススメします!

 

 

 

 

ちなみに...

おれはプレステ3がぶっ壊れて以降ゲーセン以外でゲームすることなくなってしまってて(メタルギアだけはやりたいんだが)

オンラインゲームやモバイルゲームもやんないジジババの類なのです。

なのでとうらぶも一切やっとらへんのですが

チャンバラというかSWORD BATTLEシーンは大好物なんです!

 

ザ・ブライド VS ゴーゴー夕張戦 とか!

 

スコット・ピルグリムVSギデオン戦とか

ラモーナたん可愛いな

 

 

そしてもちろんこれ!

ルーク・スカイウォーカーVSダースベーダー戦!(帝国の逆襲ver)

 

なんだけどさ

この二人、ジェダイだのマスターだの修行を終えただの言ってるくせに

普通にキックしたり手でつきとばしたり念力使ってそこらのモノぶつけるのってナシじゃない...?.

とくにライトセイバーを持ってない(おとした)丸腰の相手に容赦なく斬りつけるかんじが

「武士道じゃねえじゃん、こいつら」

と首をひねりながら観ていたおれの少年時代...。

 

 

まあということでいろいろ書きましたが

おれ的とうらぶ魂はわかっていただけましたかね?

かんじんの書籍の説明がちょっとしかなかったってのは置いといて、

ぜひ本書を

 

MAY THE 本書 BE WITH YOU!ビシッ!

再度決め台詞的なものを考えたけどまたもや不発な感じ。「本書」が二度かぶってるし。