2015/6月の新刊デザイン その3 ♪おそくなってごめんね♪
ワッツア!
さあ!もう8月になってしまっていますが!
「6月の新刊インプレッション」第三弾でえす。
早く7月発刊ぶんに追いつかなくちゃ!
IMAGINING JAPAN 〜A Memorable Journey〜
テキスト:ジェームス・M・バーダマン
装幀・本文デザイン:斉藤啓
発行:IBCパブリッシング
仕様
判型・製本:180mm×148mm 並製
カバー:プロセス4c/マットPP加工
帯:プロセス44c/マットPP加工
表紙:特1c
+
本書、
ブッダとは長いおつきあいのIBCパブリッシングから発刊した
日本のうつくしい自然風景やら建造物やら世界遺産やらの写真集です。
外国人向けいうことでオール英文。
てかさ、
先週ヤボ用で銀座いってきたんですけど、行くたびに外国人比率ふえてる印象。
マナーや立ち居振る舞いについてあれこれ言いたいことはあれど、
やっぱしいろんな国の人たちが東京や日本を楽しんでくれて、
その思い出を大切に持ち帰ってくれんのは素直にうれしいこと!
などと、柄にもなくコスモポリタンぶってみましたが
本書もお土産として紙オムツ同様爆買いしてくれることを切に願いま〜す。
▲東京タワー
東京オリンピックにむけて、ってこともあるのかもだけど
この手の「日本絶景写真集」っていろんな出版社からいろいろ出てるし
IBCパブリッシング内でも何冊か出てるし、おれも何冊かデザインやらさせてもらってます。
このテの本は外国人の需要はもちろんですが
日本人自身が日本のことをああだこうだ英語で説明表現するためのツール、
てな参考書っぽい使い方としてけっこう需要あるみたい。
▲おれの街、北海道札幌市
本書の構成としては、北海道から東北、関東、中部、近畿、中国、四国、九州、沖縄と
エリアごとに各地の絶景スポットや名所・名跡がまとめられていて、
そのすべてに解説テキストが入ります。テキストはジェームス・M・バーダマンさん。
▲福島の大内宿など
本書は装丁まわりはもちろん、本文のデザインもすべてブッダにてレイアウトかましました。
写真はおもにAFROから借り受けたものを使用。
この写真たちは縦型・横型といったサイズや、クオリティの意味でもけっこうばらばらなので
それらの持ち味を活かしたり、欠点を補ったりするうえで
全ページがそれぞれ違う、変則的なレイアウトになってます。
▲島根の出雲大社など
▲長崎平和公園 と、出た!端島こと軍艦島!
そうそう、そうなんですよ。
軍艦島といえば例の世界遺産登録妨害の件、
かの隣国の立ち居振る舞いについてみなさんどう思われましたでしょうか?
おれはもう正直あきれ果てたというか、残念ながらこういった国家と
心を通わせたおつきあいをするのは無理だと
ハッキリ理解せざるをえませんでした。。だいぶ前から気づいてはいたんですがね...
わたくしの祖父は北海道の「万字炭山」という炭鉱町の出で、
(いや、ひとくちに「出で」といってもその背景に壮大なるストーリがあるのですが、ハショります)
まさに軍艦島の端島炭鉱で働く人々と同じく、炭鉱会社の社員だったのであります。
彼の息子=わたくしの父親から戦中・戦後当時の話をいろいろ聞いたことがあります。
炭鉱(=ヤマ、と呼ぶ)での労働って文字通り命がけで過酷なもの
(北海道の夕張炭鉱では93人、福岡の三井三池三川炭鉱では458人がいちどに亡くなった)
であるがゆえ給料が破格に高額なわけで、
小さな炭鉱町には、多くの普通の日本人の家族に混じって、
高給の一攫千金に惹かれて一発当てるべく野望を持ちやってきた若者や、ワケありの流れ者も。
そして隣国からやってきた朝鮮の方々もいたわけで。
みんながヤマで働くという連帯感を持ちつつも、ときにぶつかりあい、ときに身を寄せ合いながら
猥雑に賑やかにやかましくも誇り高く、毎日を暮らしていたそうです。
日本が一気に近代化を成し遂げ、先進国の仲間入りを果たす過程の中で
当時の炭鉱労働者たちの労働環境・待遇の整備などは
もちろん充実したものではなく、現代の目から見るとそれはかなり粗悪なものだったと聞きます。
そんなヤマで、祖父は労働組合に参加、
労働時間の短縮や労働負担軽減、賃上げ要求や、遺族への保障厚遇要求など
夢と希望以外は何も持たぬ多くの弱者たち(もちろん朝鮮からやってきた人々も含む)
のために力を尽くしたのだそうです。
さてここで世界遺産登録妨害の件にもどるのですが、
この一件で、韓国の交渉担当者たちは自国の経済的・外交的優位をはかるために
いやもっとストレートに言うと、
嘘八百をならべてでも日本の地位や立場を貶めるために
軍艦島の炭鉱町をこともあろうに
「アウシュビッツ」
と呼びやがった。
嘘八百だけなら彼の国のお国柄としてどうぞ勝手におやんなさいな、
と嗤うこともできたが、この発言だけはもう許してはおけない。
さっき述べたように、貧しく過酷な労働だったとしても、生きる活気と喜びと希望に満ちあふれたヤマと、
目をそむけたくなるようほど非道な人種差別と隔離・大量虐殺・人体実験を行った強制収容所と
どこがどうやったら結びつくんだ?
さっさと教えろこの韓国のクソ嘘つき担当者ども
彼らは、日本を、長崎を、端島炭鉱を、北海道を、万字炭山を、ヤマを侮辱し、
日本の資源産業に命がけで尽くした男たちを、
悲しい事故で亡くなってしまった炭鉱夫たちを
貧しくとも生き生きと暮らしたヤマの女性や子供たちを、
資本主義の矛盾からくる格差ををどうにかして埋めようと生きたおれのおじいちゃんを、
そして、
ヤマで手に手をとって暮らした
朝鮮から来た仲間たちまでをも
侮辱し、愚弄し、貶めやがった!
絶対に許せねえ
お目汚しを綺麗にするため ▲沖縄 美ら海水族館
ハアハア......
あーしっかし何度思い出してもハラタツわー。
サイコパス国家とか、キチガイ国家とか(あえて伏せ字をせず)、
言いたかないから言わないけどさあ(言ってるけど)。
遅ればせながらの嫌韓ブームになんぞ乗る気もないし。
国家と国民個人個人は分けて考えなきゃ、ってのもその通りだとも思う。
だけどやっぱ
「国家のレベルは国民のレベルを超えられない」
この至言、このことに尽きると思うんだよ。
+
てなわけで
本書の内容からかなり逸脱した(いや、ほんとうはしてない!)内容になってしまいましたが
今日のおれの憤り、
良心をもった日本人、韓国人、在日のみんななら
国籍や右や左の考え方をのりこえて、わかってくれるよね?ね?
いかなるパワーゲームであろうとも(たとえ戦争でも)
そこにはギリギリお互いのフェアネスがなければ、虚無しか残らない。
虚無は人の心を醜く歪め破壊し、
我欲だけを求める動物に人は、堕す。
だからこそフェアネスを貫くうえででそのもっとも大事な根拠は唯一
ファクト(事実)でなければならないはず!
+
って....
ほんとは今日は、例のサノケン氏作東京五輪エンブレム問題について
いろいろ意見をのべてみようと思ってたんだけど、
もー怒って疲れたし書くのめんどくさくなってきたので
まっそれはお前ら適当に居酒屋ででもやってくれや(丸投げ)
ていうか
このエンブレムや新国立競技場のことについて、
この日本独特のタテ割り官僚お役所仕事主義&責任が霧消するウヤムヤ体質
ってのはほんとうに.....どっうしょうもない(怒)。
決定事項はテコでも覆んないのに、
その決定者じたいがヒドラのように分裂・再生し、万事つかみどころが無く。。。
これがあるから大東亜戦争も始めちゃったんだし負けちゃったんだと思う。
われわれ日本人も隣の国のことを嗤ってばかりじゃいられないよね。。。
国家のレベルは国民のレベルを超えられない.....
などと、
敗戦記念日を今週末にむかえる2015年の夏真っ盛り、おれは思ったわけだ。
自戒をこめて、DO THE RIGHT THING!
というかんじで本日はこれまでこれまで〜
(せめて新国立は見直しできて本当によかったよ)
Fight The Power (DO THE RIGHT THING Opening ver) / PUBLIC ENEMY