BDAP天竺へ〜 #6-バラナシで吠える!

 

さてさて、明けて2012年元旦。

おれBDAPはバラナシ旧市街、ゲストハウスの屋上にいました。

 

 

霧にけぶってますが、あのヒンズー寺院の奥がガンガー(ガンジス川)です。

 

こないだのブログ、結局あれから列車は3時間遅れでバラナシ駅到着。

眠いわ、雨が降るわの中、オートリクシャに乗って明け方までホテル探し。

 

基本的にさ、観光客目当てのオートリクシャの兄ちゃんたちは

自分の息のかかったホテルに客を乗せてゆき、

客からの運賃+チップと、そのホテルからもマージンをもらうっていう二重搾取構造。

いいホテルとつきあいのある運ちゃんならいいんだけど

ヘタな運ちゃんにひっかかると、ロクなホテルに連れてかないんです。

 

オートリクシャーってこの3輪タクのことね。タイではトゥクトゥク。

 

このときの運ちゃんは経験不足なのか大ハズレ、連れてくとこどこも気に入らずですべて却下。

おれのホテル探しの条件って

 

シャワーからお湯が出ること(できれば)

キレイなこと(できれば)

wifi完備(できれば)

1000ルピーくらい(できれば)

 

くらい。もちろん部屋を見せてもらって、

キレイだし熱いシャワーが出るから2000ルピーでOK、とか

きちゃないけど500ルピーならOK、とか

部屋にはWIFI無いけどすぐ近くにWIFI完備のネットカフェがあればOK、とか

フツーに前向きな妥協だってするんだけどねぇ

 

いくらホテルが見つからなくても、彼らは新市街の外資系ホテルとかにはぜったい連れてかない

(マージンがもらえないから)

なので、よきホテルを求めて旧市街をぐるぐるぐるぐる....

結局ゲストハウスにチェックインしたのは朝5時。

おれも兄ちゃんたち(なぜか2人乗ってた)も次第に無言に....。

 

 

このゲストハウス。写真で見るとけっこうきれいめに見えると思いますが

ガンガーの目の前なのでとにかくすごーい湿気。

A/Cも扇風機もないんでシーツはつねに霧吹きで水をかけたようにジトジト。

しかも外は雨降ってて寒いんで寝てると寒さが骨身にしみます(もちろんシャワーは冷水)

でも1泊400ルピー(650円くらい)なのでまぁ許せる範囲!

 

 

さてくだんの兄ちゃんたち、

レセプションのソファでグッタリ休憩してんなーと思ったら

おれがチェックインをすませたのを見計らい近づいてくる。

少々の疲労なんかではめげないのがインド人の正直ウザいところであり、

同時に敬服に値するところでもあるのだ。

 

彼ら、最初に約束した金額の運賃(相場より高め、もちろん支払済)とは別に、

驚くほど高額のチップを請求してくる。しかも

「こんなに時間とらせたんだから金くれ!」とキレ気味。

 

てかさ、インド滞在中はイヤッと言うほど毎回このパターン。

こういう場合のおれの対処法は、

最初に約束した運賃以上はぜったい払わず、とりあわない。

それでもしつこくせがんでくるようだったら

 

「てめえらには充分すぎるほど払ったわ

このドへたくそ運転手が」

と2倍ブチキレる。相手があきらめるまで延々と。これも毎回のお約束。

 

といってもインドの男達は実は皆ピースフル・ガイなので

殴り合いとかには発展しない空気(←すすきのサバイブで培った経験と知恵)あってこそ、なんですがね。

1回だけつかみ合いしましたけど♥

 

で、さんざん罵られた運ちゃんが肩を落としてすごすご帰ろうとしたら、

「ちょっと待て。悪かったな」と、

それなり(あくまでそれなり=言ってきた金額の1/10が目安)のチップを握らせる。

向こうもゲンキンなもんで「いいのかい?」って喜んで帰るし。

こっちも険悪な空気に落としどころつくっとかないと先々気分悪いしYO

 

インドに行ったはいいものの、この国が体に合わない!って言ってる人は、

こうゆう数あまたある日常的な諸々のウザさへの対処法の構築を

自分なりの知恵と工夫でつくってないからなのかもね〜

 

すべての処理完了後に一服。そんな毎回キレてばっかなわけじゃねんだからな

 

こーゆうおれの態度を人種差別とか偏見とか、

しょせん豊かな国の人間が、貧しい国の人間を蔑んで馬鹿扱いしている

とか言うヤツ、お前だお前!

てめえマジで明日インド飛んで、お前の平等・博愛精神とやらを発揮してきなよ

一日でスッカラカンになるから!

 

相手がガチでくるなら、こっちもガチでいく。

個人の背景や事情なんてこのさいカンケーねえ。ただ

どちらか一方だけがトクをしたり、泣いたりすることはおかしい!

って方針を、これから先もどこに行ってもおれは曲げない。

 

インドの田舎町で、一人の観光客、一人の運転手として出会ったとしても

それはやっぱり日本代表とインド代表のガチの出会いであるわけで。

共有した時間がたとえ一瞬だとしても、多分そのあと一生会うことがなかったとしても、

あの国のヤツってなかなかやるじゃん、って

お互いちょっとだけでも思えたとしたら、

もしかしたら世界は大きく変わるかもしれないぜ!

 

 

というわけで一曲! (えっ?)

美談っぽい読後感に着地したろ!ムリヤリだけど。

流石エリック&BABYFACE!イエー、ピ〜〜〜〜〜ス!