スキきらい
YOワッツア!
希代のフェミニスト、おれが斉藤啓a.k.a.BDAP!
こんど女子3人と恵比寿のイタリアン行くことになって予約の電話入れてみた。
そこのお店の趣向は
“当店はすべておまかせコースです。嫌いな食材だけ事前に教えてくださいませ”
というもの。
当日の仕入れ具合で料理を決めるがゆえ質の高い食材をリーズナブルに提供できるってことらしい。
で、メンバー全員にキライなものを聞いてみると...
「あたし林檎!」
「ラム肉!」
「生ガキ!」
という答が。
結構みんな好きキライってあるのよね〜。
で、再度レストランに連絡、テーブルを確保し嫌いなものを伝え、
参考までに当日のメニューはどんな感じになりそうか尋ねてみたら
仕入れによるけど、秋らしくジビエ系がメインになるかもしれない、とのお返事。
物知らずのお前らなので親切に説明すると、ジビエって狩猟の獲物って意味。
つまり鳥類だと鴨とかウズラとかハトとか。ほ乳類だと鹿とかウサギとか猪とか。
おれ的にはすべて大好き、野趣あふれる魅力的な一皿になりそう!
とウハウハな感じでメンバーに伝えると
「え...それはちょっと...」
「いくらなんでもハトは....」
みたいなニュアンス。
おれが食べ物の好き嫌いが無いせいか(唯一牛乳がキライだけど普通に飲めます。乳製品は大好き)
こうゆう反応、もうほんと心っからダサいと思うんだよね
もうお前らはママーのスパゲティミートソースと
冷凍のミックスピザでも食ってろ!
って、今回のこともそうだけど
やれキュウリがキライだ、スイカが嫌だ、パクチーだミョウガだ酢豚にパイナップルだ辛いもの全般だ....
ホンットいいトシこいて好き嫌い多いのなお前ら。
この鉛の舌どもが!
単に見知った美味を繰り返し味わうのもいいだろう。
だけどそれに飽き足らず
新しい概念の味覚をも理解して自分の中に取り込んでゆくことが
食べることの楽しさ&おもしろさの真髄じゃないの?
もっと言うと
食事でも芸術でも音楽でもいわゆる「表現」というものにおれたちが相対する時
持っていなくちゃならないアティテュードだとおれは思うんだけど。
表現の表層に隠されたモノに気づくにはまず好奇心が必要だし
そのモノの存在を定義するにはと知性と想像力が必要とされる。
その想像力が己の心の世界を柔らかに広げ、それが創造の源にきっとなるはずだ!
好き嫌いで物事を判断して
何かを選択してる気になってる輩どもよ
おまえらは単に五感がEDなだけなんだよ!
※ED=勃起不全
注意せよ!
味は、味わおうとしないと決して味わえない。
目の前にあるモノは、見ようとしないと見えない
流れる音楽は、聞こうとしないと聞こえてこない
強烈なブルーチーズの臭いの奥に、
下世話なアイドル歌謡曲の根底に、
汚れたストリートグラフィティの中に、
一見イケてない女子(or男子)の表情に、
キラリと光る何かを決して見逃すな!ってことよ
わかったか?
+
あー今日もおれウザかったァ〜!
ということで口直しに超アガるHIPHOP動画を貼って終わりにしようと思ったんだけど
ふと気づいた。HIPHOPこそ「好き嫌い」がかなり激しい音楽ジャンルだよね。
HIPHOPのクラブに来る客層って男女ともに(特に男)いかにもって感じだし
そのヤンキー的印象でパンピーに敬遠されてる感もある。
オールジャンルのクラブでもポイント的にHIPHOPかかると途端に女子が踊るのを止めたりして...
なんかダンスミュージックとして下に見られてる感は正直感じる。
よしおれも男だ、自分の言葉に責任を取ろう!
これからラップ嫌いのお前らに、新しいHIPHOPの聴き方を教えてやる!
それはインスト聴きだ!
ORIGINAL FLAVOR All That
軽快なハイハットが気持ちいい疾走感溢れるトラック!
NINE feat. SMOOTH DA HUSTLER Make or Take
シリアスなアングラ感とサックスのアーバン感!ド渋なジャジートラック
どう?
単純にインストルメンタルを聴けYO!ってことなんだけど、
ラップがカットされたらいきなりストリート・ジャズみたいになるでしょう?
ぶっといレアグルーブのインストというか。
シングルカットされたHIPHOPの12inchって
必ずインストルメンタル(DUB、VERSION、DIYとも言う)がついてくる。それがこれら。
要はこれでお前もラップのせて遊んでみろよ、って感じのオマケ。
なんですが、おれはインストだけでテープ作って聞いてたりしました。
これならHIPHOPキライも納得して聴けるはず。ドライブにぴったりじゃね?
A.D.O.A. Let It All Hang Out
間違いようが無いPrd by ピートロック!ソウルフル度高めのジャズチューン
SHYHEIM Shaorin Style
ウータン一派らしからぬこんな甘酸っぱいビートはいかが?
GANG STARR Royality
DJプレミアのスクラッチは単なるコスリを超えたオンリーワンの楽器です。バックトラックもスゴい密度。
もちろんこれらのトラックにラップが乗ることで楽曲は完成するし、
リリックの面白さやトラックとラップの相性の妙とかもぜひ知ってもらいたいけど、
こうゆうインスト聴きもアリなのがHIPHOPのおもしろさ。
このHIPHOPインストがあったことで「ブレイクビーツ」とか「バトル・ブレイク」とかの
新興音楽ジャンルが発生していった、というヒストリーはまた今度...
ともかくこれを機会に、好き嫌いをチョッピリだけでも見直してくれたら
人生がもっと楽しく広がるし、おおげさに言えば地球という星がもっと面白くなる!...
かもしれないよーん
+
ちなみに...ジビエならなるべく食べやすく調理しといてくれとリクエストはしておいた
希代のフェミニスト、俺。