BDAP天竺へ〜 #10-ここにくれば悟れるって聞いたんすけど その2
ニンニキニキニキニニンが三蔵♫
ドリフメンバー演じるパペットの三蔵法師一行が向かってる先、
そここそが
仏教の聖地ブッダガヤ。
シャキャ族の王子ゴータマ・シッダールタ氏が
家族や地位を捨て出家、激しい苦行難行をしたものの悟りを開けず、
「ああっもう!」
と沐浴してキレイサッパリ & 村娘スジャータ嬢がくれた乳粥で体力を回復。
ここガヤー村の菩提樹の下でついに悟りを開いた場所だという....
遠くジパングにてブッダを名乗る男、おれ斉藤啓 a.k.a.BDAP
今回の旅の目的は、ここブッダガヤの広大なグラウンドにて行われる
ダライラマ14世によるチベット密教の最奥義 カーラチャクラ灌頂「世界平和の祈り2012」
ってティーチング・プログラムに参加することなのです。
ブッダがそのもとで悟りを開いたという有名な菩提樹(厳密にはその菩提樹の三代目)が
今なお枝を伸ばすマハーボーディ寺院↑。
こここそ「西遊記」の三蔵法師が実際に目指した場所であり、お経もいただき、滞在もした場所。
ドリフターズの「飛べ!孫悟空」やマチャアキの「西遊記」を見てワクワクしてたおれ的に
超感慨深いかんじです
ブッダ斉藤ついに天竺に立つ!
ゴダイゴの音楽やっぱカッコいい !
人口3万人ののどかな村に、イベント期間中20万人が集まるので
寺院の中にも人がいっぱい。町中もとにかくすんごい人。
ブッダガヤ全体がさながらロック・フェスみたいなお祭り騒ぎ。
人いきれと粉塵がとにかくすごくてモロ肺にくる。
+
とにもかくにも始まったカーラチャクラ、
同じゲストハウスのチェリーさんの旦那さんがチベット政府関係者なので
おれはIDをすぐ作ってもらえましたが
会場エントランスのセキュリティはかなりの厳戒体制。
IDを作れない人たちは会場の外でダライ・ラマ法王の声だけでも聞こうとしてました。
さて会場内。
だだっ広いグラウンドに、ブルーシート製の簡素な屋根が組まれ、床は地べた。
聴衆めいめいが持参したブルーシートやござの上に座ります。
チベット人エリア・中国人エリア・外国人エリアといちおう区分けはされてるもの
とにかく会場全体がミッシミシのスシ詰め状態。数万人は収容してる印象。
立ち見以外まったく空きスペースが無い状態のなか
ここでカーラチャクラは7日間続き、
最終日には全員で灌頂(今回の修行コンプリート)を迎えるわけです。
会場内部は基本的に写真撮影NG(上の写真↑はティーチング最終日終了後に撮ったもの)なので
会場の様子を見たい方は→ここをクリックせい
奥に組まれた王座にて、
いよいよダライ・ラマ14世の1日目の講話が始まった!
んですが〜 .....
そのときおれは
日本人エリアにて前後左右まったく身体を動かせないギッチギチの体育座り。
一週間続くティーチングとわかっていながら
開場3時間にしてもう外に出たくてウズウズソワソワ。
そこに小さな子供と赤ちゃんを抱いた家族が困り顔でやってきたんで
サッサと譲って外でちゃいました〜
てかお前ら、
女性と赤ちゃんにはどんな時でも席をゆずんなきゃだぜ。
※その家族に「来るのが遅いから座れないんだよ」的な上から目線の説教かましてる
ヘンな日本人集団(自分らは悠々と足のばしてる)がいて、そいつらと一緒の空気を吸いたくなかったってのもあって。
しかもその集団に弁当もらっちゃって....、しかもぜんぶ食ってからもう一個もらっちゃってさ.......
正直とにかくもう
あんな狭いとこにもう一秒もいたくないや。
てことで、
あっという間に終わったな。おれの悟り体験....。
+
とはいえ町中どこへ行っても
そこかしこに設置されたスピーカーからはダライ・ラマ法王の声が聞こえてくるし
日本語の同時通訳のFM電波さえも、携帯ラジオで楽勝キャッチ!
ここはひとつオープンカフェのテラス席にでも座って
手足をう〜んとのばし甘いチャイでも呑みながら、
wifiでネット&メールでも送りながら、
ときには町をフラフラうろつきながら、
ゆったりリラックスした気分で
法王様の講話を“ながら聴きする” というスタイルにしてみました
お坊さん、商売ッ気のある店主、物売りの少年、外国から来た観光客。
思い思いに忙しく行き交う人々を眺めながらダライ・ラマ法王のお話や念仏を聞くのもなかなかオツなもの。
人はこんなにもさまざまで世界はこんなにも広い
今のおれには悟りの境地はまだ狭っ苦しい。
おれはやっぱり現世がいい
「私を信じるな」からはじまる法王の講話の内容はさすがに面白かったので、
また機会があればそんな話も。
+
隣の家の女の子。
夜、薄暗いランプの灯りの中で派手なヒンディーアイドルのCDをかけながら、姉妹で夢中になってダンスを踊っていた。
そのシルエットが目に焼き付いていまだ離れないでいる