11月の新刊インプレッション

 

ワッツァ!

 

 

毎年言ってますが、呆れるほど過ぎゆく歳月が早い!早いよ!

ということでいよいよ12月、誕生日(12/31)も秒読みのおれが斉藤啓 aka BDAP!

本日は11月発刊の新作ブックデザインのインプレッションにいってみましょう!

 

 

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『TOIEC TEST 700点突破のための2ステップドリル』シリーズ

著:ユ・スヨン

 

発行:スリーエーネットワーク

装幀:斉藤啓

◼︎仕様

判型・製本:h205mm×w135mm 並製

カバー:特2c+1c  マットPP貼り加工

オビ:特1c+4c  グロスPP貼り加工

 

 

 

 

とくにTOEIC関連書籍のクオリティには定評がある

スリーエーネットワークから発刊のTOEIC問題集シリージ全3冊でございます。

 

本書は「700点突破」という、少〜しゆるめな目標得点設定の問題集ってのが

ウリでありレーゾンデートルであります。

だからして通勤・通学中の電車バスの中でも読みやすく取り回しやすく、

昼休みのカフェなどでバサッと開いて学習するシーンが似合い、かつサマになる本...

というイメージで造本設計してゆきました。

 

 

想像してごらんよ♪

いつものようにどかっと電車に座りふと見上げると

 

 

向かいのシートで本書をこんな風↑に読んでる人がいたら

なんか気になってくるし、ちょいとオサレだなと思うよね、ね?

 

 

そんな本書のグラフィックデザイン、

またもやストリート・グラフィック・メソッド(前回の『世界が驚いた〜』で実験済み)

さらに大々的に取り入れることに決定。

地色のシルバーとスミで作った『壁』に、蛍光インクをドロっと垂れ流したイメージで

カラフルなペンキドリップ風に仕上げました。

 

 

 

 

いわばストリート・エデュケーションというか

持ち歩きのがよく似合うモバイル・エデュケーション本というのが仕上げの目標としたところ。

判型(本のサイズ)にもモバイルらしさを出すため、通常のA5判よりコンパクト&縦長のサイジングをしてます。

 

全3冊のTOEIC TEST PART5蛍光ピンク

TOEIC TEST PART6&7蛍光オレンジ

TOEIC TEST リスニング蛍光グリーンという、

おれのさいきんお気に入りの蛍光色プラス、メタリックなカラーリングです。

 

ちなみに、

ドリップ・デザインを強調しておきながらなんなんですがじっさいは

 

 

けっこう押し強めのこんなオビ↑をまとって売り場にならびます。

 

 

このオビはストリート感を隠蔽してマイルドな印象にするため...、

ではぜんぜんなくて、

本は本として、オビはオビとして機能を独立させたいな、と。

本体のカバーのエレメントは必要最小限におさえ、タイトルQ数もかなり小さめ

一転、オビはスーパーのチラシばりにセールストークを大きくキツく詰め込

例えるなら、

本は文房具、オビはその包装紙。

そんな気分でそれぞれの役目をハッキリ区別させてみました。

 

というのも、

カバーにタイトル(←書籍名のことね。)をやたらと大きく入れるのがここ数年のトレンドになってて

当然、書店の売り場では目立つ(というか、「読める」といおうか)には目立つんですが

じっさいその本を買って家に帰って、さて静かに読むとするか、という時点になると

タイトルが大きい意味がもうまったくなくなっちゃうんだよね...。もう買っちゃってるわけだから...。

それと、ここもけっこう大事なことだと思うんだけど

自宅の本棚が売り場みたいに騒々しくなるのは、個人的にはやはり好きくない。

 

なのでオビには文字が騒々しくわんさか入ってても

購入後ふつうオビは、ポイッと捨てちゃうわけなので、

ブック本体と、自宅の本棚は静謐を保てる、

と、こういう仕掛けなのです。

この考えを発展させると、きょくたんなことを言えば

「カバー表1にいっさい文字要素が入っていない本」

なんてのも可能だし、おもしろそうだナ。

 

ともあれ、

このこともきのう今日思いついたわけじゃなく

 

 

 

 

 

「坊ちゃん」、「霧のむこうのふしぎな町」などで

ある程度実験&効果確認済みだったわけなのですがね。

 

 

まーそんなこんなで

一所懸命にデザインをひとつ仕上げても

また新たな挑戦のタネがひとつ増えるということで

ブッダのブックデザインの無間地獄は決して終わらない!

また今日も新たなお仕事に敢然と立ち向かってゆくヒロイックなおれ、なわけです。

 

 

 

 

 

あ、そーだ。

蛍光グリーンのTOEIC TEST リスニング、ですが刷り上がり後に造本ミスが発覚!

なんと、なんと用紙の指定を間違っているんどす!

 

 

この見返し部分↑、色上質のアマリリス(←色名)になってやがる!?

ほんとうは

 

↑こんな感じの黄色で指定してたのに!!

 

ということで指定をミスった担当者を血祭りにあげて(うそうそ)おきましたが、

増刷が入るともちろん黄色に改正されるわけなので、

レアversionである蛍光グリーンアマリリス

まっさきにゲットしに本屋にいますぐ走って!早く!早く!

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