世界よ、これが日本文学だ
ワッツア!
内閣は改造したけど、我がブッダプロダクションズは
総理大臣も政調会長も財務大臣も防衛大臣も、要職はすべて俺の独擅場。
YO!おれが斉藤啓 aka BDAP!
NAS / If I Ruled The World
と、あいかわらず鼻息は荒いものの
お盆もずっと働き詰めでクタクタ、体調もあいかわらず良くはない。
ここはサプライズ解散(=予告無しに休暇に突入)、もしくはしばしの外遊(=海外旅行ね)にでも打ってでたいもの。
が、民はおれをほうっておいてはくれねえ、
自分の身を犠牲にしてでもみなさんのためにデザインの命を燃やそうじゃないか!
そんな真の国士のおれですが、
前回にひきつづき本日もわたくしめがディレクション&デザインを担当した新刊をサクッとご紹介〜。
坊っちゃん (著:夏目漱石 訳:ジョエル・コーン 日本文学出版交流センター)
英訳版の『坊っちゃん』。
誰もが知るクラシック、著者はもちろん夏目漱石!
前にこのブログでお知らせしてた『 JAPAN IS BACK! 』シリーズとして9/3に発売で〜す。
オビをはずすとこんな感じ。
カバーの画はもちろん挿し絵もわたくしめが担当。
わたくし、いや吾輩がこのシリーズのディレクション&デザインを担当するにあたって、
「こうすればイケる!」と考えた本企画の肝とは、
バットマンを再解釈した→ダークナイトとか
スーパーマンを再解釈した→マン・オブ・スティールとか
JJエイブラムス版スタートレックや、
そしてこれもJJ版、いよいよ公開を控えるスターウォーズなど
ハリウッド映画じゃすっかり市民権を得たリ・ブート(再起動)という作品制作法。
要は単なる焼き直しじゃなく、
〜古い作品の設定やキャラクターをそのままに、
現代にふさわしいテーマを与えたり、新たな解釈を加える。
もちろんCGなど最新の映像クオリティをふんだんに用いて、旧作に新たな命を吹き込む〜
という、いわゆる現代的再解釈ってやつ。
この方法を坊っちゃんというジャパニーズ・クラシックにあてはめ
おれなりに新たなテーマを浮かび上がらせてみようとこころみたのですが、
行き着くところ、それはもしかしたらそれはすごく普遍的で、
もしかしたら漱石が書きたかっことにぐるりと回帰しただけだったかも。
と、この話は長くなるので、あらためて後日キチッとこのブログで語りますね。
さてお次は、
霧のむこうのふしぎな町 (著:柏葉幸子 訳:クリストファー・ホルムズ 日本文学出版交流センター)
これも英訳版。
本作はスタジオ・ジブリの『千と千尋の神かくし』の原型になったとされる
1970年代に柏葉幸子さんが書かれたファンタジー児童小説です。
長く読まれている本作でもあるしそのうえ、後述しますが諸処の大人の事情も重なり、
挿し絵を描かれる作家さんも代々変わり、その都度イメージも変化しておりました。
が、こちらも2014年にふさわしく思いっきりリ・ブート!
ということで装画&挿画はKYOTAROさんに依頼。
オビをはずすと本作主人公の「リナ」という少女が現れます。
KYTOTAROさんにはカバーの他に素晴らしい挿し絵を十数点描きおろしていただきました。
ぜひお手にとって見ていただきたいです!
ちなみに本作、
宮崎駿が映画化しようとするも断念...とか、
装画&挿画を担当した竹川功三郎さんとジブリと講談社との確執、
そして発行差し止めののち装画・挿画を変えて再販...などなど...。
さまざまな逸話、というかいわくつき、というか。
本作そのものだけではなく、そのサブストーリーもゴシップ心をくすぐる興味深いものがあります。
全貌はもう話してもいいと思う?ので、これもまとめて後日キチッとこのブログで語っていこうと思います。
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というわけで次回ブログの新刊アップもおたのしみにー